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シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング4      和哉と美冴1
 82 5年前、あれから…(68)

「はぁ、ふぅ、こっちもね…」
 わたしは喘ぎながら、反対の左脚も差し出す。

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「あはぁん、あぁ、かずやぁ…」

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

 わたしは快感に喘ぎ、身悶えをする、そして耳には和哉のしゃぶる淫靡な音が聞こえていた。
 
 ああ、抱かれたい…

 愛されたい…

 貫かれたい…

 そんな衝動が心から湧いてくるのだが、残念なのだが今夜はできないのだ。

 我慢なのだ…

 だから今度はわたしの番だ、わたしがこのかわいい和哉を愛してあげるのだ、いや、狂わせてあげるんだ。

 もう大好きなストッキングは堪能しただろう…

「もうお腹いっぱいでしょう…」
 わたしはそう微笑みながら、和哉の唇からそっと爪先を引き抜いた。
 そのわたしの微笑みはきっと妖しい、淫靡な顔をしているに違いない。
 わたしの心の鏡にそんないやらしい顔が写っていたのである。

「さぁ、脱いじゃいなさいよ…」
 映画館の続きをしてあげるから…
 わたしはそう目で語り掛けたのだ。

「あ、はい…」
 すると和哉は、ゴクリと溜飲し、頷き、そしてジーンズを脱いでいく。

「全部よ、全部ね…」
 コクンと頷く。

「ごめんね、生理で…」
 今夜のこの言葉は本音である。
 すると和哉は黙って首を振った。

 仕方ないです…
 そしてその目がそう云っているようであったのだ。

 そしてとりあえずわたしも、ブラウスとスカートを脱ぎ、キャミソール一枚の姿になった。
 だが、勿論、ストッキングは穿いたままである。

 そして和哉は全部脱ぎ捨て、股間にあの若くて、美しくて、きれいな、熱く、脈打っているペニスをそそり立たたせてわたしの方を向いてきた。

「ダメよ、隠さないで…」
 股間を手で隠そうとしたからそう制する。

「は、はい…」

「よく見せて…」

 ああ、きれい…

 その美しい姿に、わたしは魅せられてしまう。
 薄暗い部屋の灯りと駅前の微かな夜景の灯りに和哉の美しい、穢れのない、若い裸が浮き上がっていたのだ。

 ああ、綺麗だわ…


 心が震えてくる…




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