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シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング4 和哉と美冴1

103 5年前、あの後…(10)
まさか…
そんな…
既に美冴さんがいなくなって二週間が経っていた。
そしていなくなった理由は今だに全くわからない、いや、僕には想像すらつかないでいたのだ。
だからこそ、こうした朱美さんの言葉が脳裏に響き、心に残り、モヤモヤ感が湧いてしまっていたのであった。
そして朱美さん曰く、浮気によるトラブルが原因…
これがやけに、子供の僕にはリアルに感じ始めてきていたのである。
だから、ずっと朱美さんの言葉が心に引っ掛かっていた…
「お疲れさまぁ…」
僕はその日、修正シフト調整により午後3時に偶然朱美さんと同時に仕事を終えた。
「ねぇ、和哉くぅん…」
更衣室で着替えていたら、例の甘え口調で朱美さんが話しかけてきたのだ。
「はい…」
「今、すごい雷雨が降ってきたわよぉ」
「えっ」
僕は慌てて更衣室のドアを開けて見る。
すると正にバケツをひっくり返す、そんな形容が相応しい位の豪雨が、そして遠くで稲光がしていたのだ。
「全く気付かなかった…」
「すごいわよねぇ」
ダメだ、しばらく帰れないや…
「ねぇ和哉くぅん、わたしぃ、クルマだからぁ、送ってってぇ上げるぅ…」
朱美さんがそう言ってきた。
「え、でも、悪いから…」
「えぇ大丈夫よぉ、遠慮しないでぇ…」
「え、いや…」
僕は迷っていた。
実際、慌てて帰っても何も用事はなかった、だが、この更衣室にいて雨が止むのを待っているのも嫌であったのだ。
それはこの更衣室での出来事がきっかけで美冴さんとのあの禁断の関係が始まったからである、そして実は、この更衣室に入る度に、着替える度に、今だに美冴さんのことを思い出していたからである。
日々、少しずつだが美冴さんの記憶が薄らぐ中で、この更衣室の出来事の記憶は今だに鮮明に残っていたのであった。
だから、この更衣室にいるのが嫌であったのだ。
「じ、じゃあ、お願いしようかな…」
「えぇ、そう、じゃあ行こうよぉ」
朱美さんは嬉しそうな声を上げた。
そして朱美さんのクルマまで二人でダッシュする。
「きゃぁ、こんな少しなのにぃ、濡れちゃったわねぇ」
そう言いながらタオルを貸してくれる。
朱美さんには確か3歳と5歳の子供が二人いるそうである、以前パート中に話していたのをチラと聞いていたのだ…
まさか…
そんな…
既に美冴さんがいなくなって二週間が経っていた。
そしていなくなった理由は今だに全くわからない、いや、僕には想像すらつかないでいたのだ。
だからこそ、こうした朱美さんの言葉が脳裏に響き、心に残り、モヤモヤ感が湧いてしまっていたのであった。
そして朱美さん曰く、浮気によるトラブルが原因…
これがやけに、子供の僕にはリアルに感じ始めてきていたのである。
だから、ずっと朱美さんの言葉が心に引っ掛かっていた…
「お疲れさまぁ…」
僕はその日、修正シフト調整により午後3時に偶然朱美さんと同時に仕事を終えた。
「ねぇ、和哉くぅん…」
更衣室で着替えていたら、例の甘え口調で朱美さんが話しかけてきたのだ。
「はい…」
「今、すごい雷雨が降ってきたわよぉ」
「えっ」
僕は慌てて更衣室のドアを開けて見る。
すると正にバケツをひっくり返す、そんな形容が相応しい位の豪雨が、そして遠くで稲光がしていたのだ。
「全く気付かなかった…」
「すごいわよねぇ」
ダメだ、しばらく帰れないや…
「ねぇ和哉くぅん、わたしぃ、クルマだからぁ、送ってってぇ上げるぅ…」
朱美さんがそう言ってきた。
「え、でも、悪いから…」
「えぇ大丈夫よぉ、遠慮しないでぇ…」
「え、いや…」
僕は迷っていた。
実際、慌てて帰っても何も用事はなかった、だが、この更衣室にいて雨が止むのを待っているのも嫌であったのだ。
それはこの更衣室での出来事がきっかけで美冴さんとのあの禁断の関係が始まったからである、そして実は、この更衣室に入る度に、着替える度に、今だに美冴さんのことを思い出していたからである。
日々、少しずつだが美冴さんの記憶が薄らぐ中で、この更衣室の出来事の記憶は今だに鮮明に残っていたのであった。
だから、この更衣室にいるのが嫌であったのだ。
「じ、じゃあ、お願いしようかな…」
「えぇ、そう、じゃあ行こうよぉ」
朱美さんは嬉しそうな声を上げた。
そして朱美さんのクルマまで二人でダッシュする。
「きゃぁ、こんな少しなのにぃ、濡れちゃったわねぇ」
そう言いながらタオルを貸してくれる。
朱美さんには確か3歳と5歳の子供が二人いるそうである、以前パート中に話していたのをチラと聞いていたのだ…

