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シャイニーストッキング
第2章 黒いストッキングの女1
 37 見つめる目

 カウンターの下でわたしの左手は部長の右手を掴み、ワンピースの奥深くへと導いて、指先を蜜に溢れた秘部に触れさせていく。 
「…っ…」
 声に出せない喘ぎである。
 そして何気ない顔をしながら、右手でギムレットのカクテルグラスを口元に運び一口飲んだ。

 「お、おい…何を…」
 何をするんだ…
  と、言いたげな顔でわたしを覗き込んでくるのだが、その割りにはしっかりとわたしの秘肉に指を挿入れており、その目はフェチの昂りの輝きを放っている。

 うぅっ、やばい、感じちゃう…
 
 そしてわたしはこの異常なシチュエーションの興奮により彼の指先がもの凄く感じてきて、カクテルグラスを持つ手が微かに震えていた。

 カチャッ、シュポッ
 「ふぅぅ…」
 何気なく煙草を吸いながらもカウンター下の右手の指先でしっかりとわたしのアソコを弄り、フェチの昂ぶる目になり見つめてくる。

 ドキ、ドキ、ドキ、ズキ、ズキ、ズキ…
 アルコールの酔いの高鳴りと、煙草の媚薬的な匂いが相まってアソコが強く疼き出してきた。

 「………」
 見つめてくる彼のフェチな目が、

 いったいどうしたんだ、何をしたいんだ…

   と、無言で語りかけてくる。
 
 あぁ、そうよ、この目、このフェチのいやらしく女を見る目っ、
 もっとその目でわたしを見つめてきてっ…

 この目に見つめられる快感と、わたしを弄ってきている指先の快感に、小さく震えながら心の中でそう叫んでいた。

 もっと、もっとわたしを見てっ、見つめてっ…

 そうなのだ、彼のいやらしいフェチの目で見つめられて確信できた。

 そうかっ、そうなのかっ
 わたしは、わたしだけを見て欲しかったのだ
 わたしだけを見つめていて欲しかったのだ
 わたしは彼のわたし以外の女を見る目に嫉妬していたのだ…

 こうして悪戯をして彼にフェチな欲情を誘発させ、このいやらしいフェチの目で見つめてもらう、そうしてさっきのレストランで浮かんだこの想いを改めて確信したのだ。

 彼のフェチな輝きの目を見てわたしが興奮し、欲情していたのは嫉妬心からだった、嫉妬心が原因なのだ、他の女を見て欲しくないから、こうして無意識に興奮し、欲情し、淫らになり彼の気を惹こうとしていたからなのだ…

 はっきりわかった、だが反面少し愕然とした想いも浮かんでいた。


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