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シャイニーストッキング
第11章 絡まるストッキング5      和哉と健太
 26 電話の彼女の

 ブー、ブー、ブー…

 すると、突然、健太の携帯電話が着信した。

 あ、ヤバい…
 その時健太はそんな顔をしてきたのだ。

 確か、一昨夜に二人でイタリアンレストランにいた時も着信があった…

 そうか彼女か…

 まだ彼女と切れていないのだろう…

 なんせ、まだわたし達は付き合うという事になって、まだ三日目なのだから…

 しかも付き合い始めが変則的なのだから…
 わたしは本当に、全く気にはしていなかった。

 どうしよう…
 健太はモロに焦った顔をして電話を見つめていたのだ。

 わたしはそれがなんとなく面白くて、ジーっと健太の顔を見つめてしまっていた。

「出ないの…」
 そしてそう言ったのだ。
 助け船のつもりであった。

「あ、う、うん…」
 そしてわたしはスッと立ち上がり、トイレに向かう。

 全く、しょうがないなぁ…
 電話に出られる様に席を外してあげたのである。

 あんな、電話で困った顔するんなら、電話を隠しておくとか、電源を切っておけばよいのに…
 その間抜けさにも思わず笑ってしまう。


「ふうぅ…」
 そしてわたしはトイレに入り、洗面台の鏡に映る自分の顔を見つめていく。

 すっかり元の、昔の頃の、普通のわたしに戻った顔になった…

 本当に、僅か一週間前までのわたしは死人のような顔をしていたのだ。
 しかも、あの頃はわざとそんな表情の意識もしていたのだが、それがすっかりと定着をしてしまってもいたのである。
 だが、そんな顔も慣れると心が楽になってしまっていたのだった。

 それが、今では嘘のようである…

 そして心も、カラダも以前とは比べようもなく軽く、明るく、楽しい。

 やはり楽しい方が、楽なんだ…


 そして更に今は、健太がいる。
 彼の存在がわたしを更に浮き浮きとさせてくれているのだ。

 あ、そうなのか…

 なんとなく今夜、健太と話しをしていて、心に引っ掛かりを感じていたのはあの電話の彼女の存在のせいなのか…

 そして連休最初も絡んでいるようだ…

 あんなに、明るく、楽しく、可愛い健太なんだから、当然、今まで、いや、今もまだ、彼女がいるのは当たり前なのだ。
 わたしはその事についてはまだ何とも思ってはいないのである。

 要は、問題は、これからなのだ…

 



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