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シャイニーストッキング
第11章 絡まるストッキング5      和哉と健太
 34 シャワーの隙に

「もしもし、美和か…」

「あっ、健ちゃん、さっきはごめんね」

「あっ、う、うん…」
 俺は美冴さんがシャワーを浴びている間に、急いで美和に電話を掛けた。
 もし万が一、美冴さんを抱いている最中に電話が掛かってきたら最悪だから、それに、11日から13日までの二泊三日の京都旅行の話しもしなくちゃならないからだ。

「……でね、朝8時15分発の新幹線で……」
 11日からの予定を訊いていく。

「うん、わかった、俺はさ、明日、明後日は墓参り等で親戚周りを……」
 これは嘘であった。
 確かに仏様はいるのだが、皆、親戚は都内在中であり、実際にはここ数年墓参りは行った事がないのだ。
 一応、旅行前日まではアリバイ的に嘘の予定を美和に告げておくのだ。
 さっき美冴さんは明日までは確実に予定がないと話していたから、一応準備だけはしておくのである。

 最低だな…

 罪悪感が少し湧いてきてはいたのだが、さっき美冴さんに云われた

『綺麗に片付けしてね…』

 と、いう言葉が妙に心に引っ掛かり、こうした嘘を無意識に付いてしまっていたのだ。

 ああ、でも嘘は苦手だな…

 早く京都旅行を終えて、美和には悪いが綺麗に別れ、片付けて、美冴さんと正式にお付き合いがしたい…

「うん、じゃあ、11日に東京駅で…」
 俺はそう言って電話を切った。

「うん、楽しみにしているわね…」
 最後に美和の言ったその言葉が、妙に、心に引っ掛かってきていた。

 美和か…

 もしかしたら…

 美冴さんと出会わなければ…

 そんな想いが心に過ってきていたのだ。


「お先にありがとう…」

 美冴さんはそう言いながらバスタオルを巻き、シャワーから出てきた…






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