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シャイニーストッキング
第11章 絡まるストッキング5 和哉と健太

59 真実(まみ)⑥
自分の好みのストッキングを見かけると、なかなか視線が外せなくなってしまうのであるのだ。
好みのストッキング…
それは、そもそもの衝撃体験のせいなのか、やはり、あの美冴さんがよく好んで穿いていた、より薄い、艶々の光沢のあるストッキングであり、それらの類のストッキングを見かけてしまうと、例え真実と一緒にいてもどうしても視線を向けてしまっていたのであった。
そして真実は、彼女は、そんな僕のフェチの視線に気付き、観察し、その僕の視線の集中度の度合いを理解し、どうやらそれを元にこうした僕の好みのストッキングを自ら考え、導き出して、こうしてセレクトして穿いてきてくれているのであろうと考えられるのであった。
正に、そんな真実のストッキングセレクトは、僕への真の愛情表現の一つといえ、僕自身もそんな彼女の愛情に応えようとしていたし、心から愛しているといえるのである。
だが、常に、いつも、僕の心の中の片隅には、あの美冴さんという存在があり、それは正に、叶わぬ再会と、時間経過と共に、益々、存在感が美化され続け、ある意味、マザコン等と同じように、コンプレックスとして絶対的に深層心理の中に存在しているのであったのだ。
そして、そんな僕の心の中に絶対的存在としてのコンプレックスとして、隠れている存在感を、聡明で、理知的な真実は密かに気付いているようなのである。
そんな彼女の気付きが、このストッキング脚フェチへの理解であり、ストッキングセレクトなのだ。
そしてそれが、彼女の今夜の赤という色彩を選択させたのかもしれない…
と、僕の中のもう一人の自分がそう囁いてくるのである。
その選択した赤の意味、それは
怒り…
なのであろうと。
こうまでして僕を理解し、愛してくれているのに、僕の心の中の奥深くの深層心理は完全に真実を、彼女を愛しきれてはいない…
まだ心の中に大きなコンプレックスを隠し、抱えたままなのだ…
こうまでしてわたしが愛して、尽くしているのに…
という、彼女自身にも自覚のない、怒りの意味のこの赤色の選択なのではないのか…
と、もう一人の僕が囁いてきてくるのである。
いつまでも真実、彼女に甘えているな…
もっと、もっと、心の底から、心の芯から真実を愛せ…
と、囁いてくる。
自分の好みのストッキングを見かけると、なかなか視線が外せなくなってしまうのであるのだ。
好みのストッキング…
それは、そもそもの衝撃体験のせいなのか、やはり、あの美冴さんがよく好んで穿いていた、より薄い、艶々の光沢のあるストッキングであり、それらの類のストッキングを見かけてしまうと、例え真実と一緒にいてもどうしても視線を向けてしまっていたのであった。
そして真実は、彼女は、そんな僕のフェチの視線に気付き、観察し、その僕の視線の集中度の度合いを理解し、どうやらそれを元にこうした僕の好みのストッキングを自ら考え、導き出して、こうしてセレクトして穿いてきてくれているのであろうと考えられるのであった。
正に、そんな真実のストッキングセレクトは、僕への真の愛情表現の一つといえ、僕自身もそんな彼女の愛情に応えようとしていたし、心から愛しているといえるのである。
だが、常に、いつも、僕の心の中の片隅には、あの美冴さんという存在があり、それは正に、叶わぬ再会と、時間経過と共に、益々、存在感が美化され続け、ある意味、マザコン等と同じように、コンプレックスとして絶対的に深層心理の中に存在しているのであったのだ。
そして、そんな僕の心の中に絶対的存在としてのコンプレックスとして、隠れている存在感を、聡明で、理知的な真実は密かに気付いているようなのである。
そんな彼女の気付きが、このストッキング脚フェチへの理解であり、ストッキングセレクトなのだ。
そしてそれが、彼女の今夜の赤という色彩を選択させたのかもしれない…
と、僕の中のもう一人の自分がそう囁いてくるのである。
その選択した赤の意味、それは
怒り…
なのであろうと。
こうまでして僕を理解し、愛してくれているのに、僕の心の中の奥深くの深層心理は完全に真実を、彼女を愛しきれてはいない…
まだ心の中に大きなコンプレックスを隠し、抱えたままなのだ…
こうまでしてわたしが愛して、尽くしているのに…
という、彼女自身にも自覚のない、怒りの意味のこの赤色の選択なのではないのか…
と、もう一人の僕が囁いてきてくるのである。
いつまでも真実、彼女に甘えているな…
もっと、もっと、心の底から、心の芯から真実を愛せ…
と、囁いてくる。

