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シャイニーストッキング
第11章 絡まるストッキング5      和哉と健太
 79 心の衝動

 今朝、再び俺は美冴さんをこうして抱いた。
 そしてそれが、その今朝のセックスが、彼女と俺との心とカラダをひとつにしてくれた様な感じがしていた。

「健太ぁ…」
 そして美冴さんは俺に抱かれたまま、首を捻り、感極まったような濡れた目をして俺に唇を求めてきたのだ。

「み、みさえさん…」
 おそらく彼女にもこの俺自身の熱い想いが同調し、伝わったのだろう…
 と、感じ、思わず名前を呼びながら、唇を受けてくれたのだと思われる。

 あぁ…

 そして唇が触れた瞬間に、美冴さんの熱い想いが伝わり、流れ込んできたのだ。

 今…

 美冴さんは俺をちゃんと認めてくれて、愛してくれている…

 そして俺自身も、美冴さんを完全に愛してしまった…

 もう…

 離したくない…

 離れたくはない…

 いや、離れられない…

 そして誰にも渡したくはない…


「ね、ねぇ…」
 すると美冴さんは、フッと唇を離し、囁いてきたのだ。

「あ、はい…」

「コーヒー…飲もうよ…」
 
「あ、うん…」


 そう返事はしたのだが…
 本音は、このままずっと美冴さんを抱き締めていたかったのだ。
 そしてこの感じてくる心の快感の中に、一日中潜り込み、沈み込み、漂っていたくなっていたのである。

 そして今日一日中、ずっと美冴さんを抱き締めていて、快感に浸り、勃起ったらまたセックスをする…
 愛する…
 いや、ヤリまくる…
 そんな一日を送りたい想いの衝動が湧いていたのだ。

 だが…

 もちろん今日から連休であるし、お互いに予定はないと云っていたのだが、さすがにまだそれは無いかな…
 と、想い、必死で心の衝動を止めたのである。

 とりあえずコーヒーを飲めば、こんな昂ぶりや、今も感じている興奮も少しは落ち着いてくるだろう…

 美冴さんは完全に大人の女性なのだ…
 こんな若さの、オスの衝動に任せた、勢いのセックスばかりしていたら嫌われてしまうかもしれない。

 落ち着け…
 焦るな…
 愛しい美冴さんはもう、いや、今、現実にこの腕の中にいるのだ…
 存在しているんだ…

 コーヒーを飲んで落ち着け…健太…

 そう、必死に、自分に訴えていく。






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