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シャイニーストッキング
第2章 黒いストッキングの女1
 49 日曜日の休日

 わたし達は起きてホテルをチェックアウトをし遅い朝昼食を兼ねたブランチを摂る。

 「この後はどうするんだ」
 そんな問いかけに
 「ちょっと買い物しようかなあって…」
 「じゃあ、たまには買い物にでも付き合おうかなぁ」
 「ええっ、うそっ、どういう風の吹き回しかしら…」
 これは嫌味ではなく本当にそう思ったのだ。
 付き合い始めて約一年半、二人で買い物なんて二回しかなかったから。
 
 そういえば旅行も一度行っただけか、いや、あれは某夢の国のテーマパークへ泊まりで行っただけだから旅行とはいわないかな…

 ちょうどこの一年間はお互いに仕事が多忙になったせいと、プライベートで色々とあり、二人共に個人的に落ち着いたのはつい最近であったから仕方がないとは思う、ましてやわたし達は決して若くはないのだ、二十代のカップルみたくそう度々昼間には出かけない。
 そして会社には秘密の付き合いなのだ、だから休日とはいえ昼間はなかなか二人で出掛けずらい心理的な面もあった。
 しかし、そのかわりしっかりと夜の逢瀬は週に一度、たまに二度くらいは逢ってはいる。
 そんな感じだからこの彼の申し出には本当に少し驚いたのだ、多分、一昨日、昨日のチクリチクリと言った嫌味が少しは効いているのだと思われた。

 「昨夜スカートにシミ付けさせちゃったからさ、服でも買ってあげようかなって思ってさ」
 少しだけいやらしい目をみせ、そんな冗談を言ってきた。
 「もうっ、そんなバカなこと言ってぇ」
 でも、なんとなく嬉しかった。
 それは彼のそんな軽い冗談からでも、昨夜寝落ちしながら想い浮かべた
 
 彼を本当に愛している…
 
  と、いう想いを再認識できたから。

 「じゃあ、高い服でも買って貰おうっと…」
 久しぶりに胸が弾み、楽しい日曜日の休日になりそうだ。
 そしてわたし達は初夏を思わせるような穏やかな新緑の陽気に浮かれ、銀座へと向かう。

 バブル景気は破綻しても日曜日の銀座の通りは人でごった返ししており、さら有名デパートも各高級ブランドショップも人で溢れ返っていた。
 すれ違う人々の顔は皆幸せそうな笑顔を見せており、ふと、わたしもこんな顔をしているのだろうかと思い、ショーウインドウに映っている顔を見る。

 わたしは久しぶりにこんな自分の幸せに惚けた顔を見た…

 



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