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シャイニーストッキング
第11章 絡まるストッキング5      和哉と健太
 101 8月9日午後6時45分

 わたし、母親、姉、姉の長男康徳の四人で、甥っ子である康っちゃんがバイトをしているファミレスへ食事に来た。

「いらっしゃいませ、あ、康くん…」

「あっ、店長、お疲れさまっす、今日は家族で食事に来ました」

「あ、康徳の母親です、いつもお世話になっております…」
 と、姉がすかさず店長に深々と頭を下げてご挨拶をする。

「あ、いえ、こちらこそ、康くんは凄く仕事が出来て、本当に助かってます」
 と、姉と店長が恐縮合戦の挨拶を交わす。

「じゃあ、どうぞごゆっくり…」
 店長はそう声を掛けてくれ、席を案内してくれる。
 その席へ向かう間、わたしはドキドキしながら、さりげなく店内をチェックした。

 今夜は和哉はいないようだ…

 わたしはホッとする。

 一応、覚悟をしては来たのであるが、もしも再会するならば、この前の夜の様にもう少し遅い時間で、しかもわたしが一人の時がよい…
 と、そう思っていたのだ。

 こんな身内と一緒ではどうにもならないし、リアクションのしようもない…



「結構、店長って若いじゃないのぉ…」
 席に座ると姉は、上機嫌で康ちゃんにそう言った。

「確か、まだ、28歳って言ってたかなぁ」
「へえぇ、そういえばファミレスの店長って激務らしいわねぇ」
 と、姉が呟く。

「さあ、何を食べようかしら…」
 なぜか今夜の姉はご機嫌のようである。

「あっ、美冴っ、食欲も復活したの?」
 突然、姉が尋ねてきたので、わたしは微笑みながら頷く。

「そうかぁ、じゃあ、ご馳走してあげるから、好きなの食べなよ…」
 と、嬉しい言葉を掛けてくれる。
 そしてそんな言葉の一つにも、姉と母親の今までの心配の苦労が伝わってきたのであった。

「ありがとう…」
 そして、ごめんなさい…
 と、心の中で謝罪をする。
 せっかくの場の雰囲気が悪くならないように、敢えて言葉には出さなかったのである。

「じゃあ、何を食べようかしら」
 そしてそう呟きながら、わたしはメニューを見ていく。

「あっ、和哉さん、ちぃーす」
 すると突然、康ちゃんのそんな言葉が聞こえたのだ。

 ドキッ…

 えっ…

 わたしは恐る恐るメニューから顔を上げる。

 あっ…

 そこに、和哉が立っていた…






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