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胡蝶の夢
第7章 刑徒
ぐりゅっ…ぐりゅっ…
規則的に響く音と同時に泡立つソコがきゅうと締まる。
「も…もう、やめてぇ…」
「嘘を吐くのは良くないよ。だって身体が良くて良くて堪らないって言っているんだ…」
終わりってどこにあると思う?
終わりなんてね、この世界のどこにも存在しないんだよ。
一度この世界に生まれ出でた時点で僕達は始まっていて終わっていた。
朽ちて土に還るまでゆるゆると破滅の螺旋階段を下るんだ。
先の見えない地獄こそが人生だよ…。
何かを悟った様に僕の心が腐っていく。
「もっともっと苦しんでよ。泣き叫んでよ。その声だけが僕を救える…」
「うぅがぁぁっ……」
両足の関節をピンと張って彼女が仰け反った。
「獣みたいな凄い声…」
彼女は痙攣しながら白目を剥いて、それでも僕の指に何度も腰を押しつけて来た。
「うっ…うぅぅぅ…、あぁぁぁぁ…」
応えるようにクリトリスを弄ってやると、また仰け反って声をあげる。
「ひぐぅっ…、うぅあはぁっ……」
君は僕の慰み。
ひと時の優越を味わうための玩具。
地獄の中の蜘蛛の一糸。
きっと僕が本気で引っ張ったら、途端にプツリと切れるのだろう。
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