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胡蝶の夢
第3章 深淵

「欲しかったものをやるよ」
そう言って黒崎から与えられたのは、望んでいた解放では無かった。
「うっ…」
クチッ
肛環を割る何かの気配。
不快な挿入感。
「お前の父親が送ってきた。お前が愛用していた万年筆だとよ…」
僕の万年筆?
黒のボディーに銀の細工が施されたもので、ずっと大切にしていた母の形見だった。
「うあっ…」
どんどん押し入ってくる。
「濡らしてなくても咥えられるんだな」
そんなことない。
乾いたままの万年筆は内側に強い摩擦を生み、引き攣る内壁を無理矢理に進んでいく。
「ふぁぁっ……んっ」
「入れられて嬉しいか?」
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