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それが運命の恋ならば
第11章 ふたつの月
「…まったく…。
千晴には困ったもんだな…」
やや大袈裟にため息を吐きながら、泰彦は肩をすくめた。
手には千晴からの手紙が握られている。

「…お父様…」
取りなそうとする凪子を片手で制し、重厚な革張りの椅子から立ち上がる。

書斎の窓から外を見遣りながら、泰彦は続ける。

「…いきなり紫織さんと駆け落ちしてしまうとはね。
しかもフランスのニースに?
駆け落ちではなく、バカンスの間違えではないのか?
…全く…。優雅な二人だ。
もう日本には帰らないそうだよ。
…千晴は一応、我が高遠家の次期後継者なのだがね」

そう言いながら、泰彦はどこか嬉しそうな表情だ。

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