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それが運命の恋ならば
第11章 ふたつの月
「…あぁ…ん…っ…」
震える長い睫毛を、ゆっくりと開く。
…眼の前の光景に…
「…ああ…っ…!」
凪子は息を呑んだ。
…禅の身体は、凄まじく荒ぶるような雄、そのものだったからだ。
ブロンズ色に輝くその身体は鋼のように分厚く…さながら古代ローマのグラディエーターのように雄々しかった。
…くっきりと割れた腹筋の下、下腹部には鬱蒼と生い繁る夏草のような下生えが生え…そこから天を仰ぐように屹立している男の牡は、信じ難いほどに大きく猛々しかった。
さながら、禍々しくも妖しい凶器…。
その切っ尖からは、欲望の樹液が滲み出て、雪洞の淡い灯りに輝いていた。
「…あぁ…」
驚きと畏れと羞恥と…隠しきれない欲情の色が吐息に混じる…。
背後の李人が愉しげに笑う。
「…禅の…は大きいだろう…?
…興奮した…?」
紅く染まる耳朶をかちりと噛まれる。
「…ん…っ…」
白い夜着はとうに脱がされ、凪子もまた一糸纏わぬ姿だ。
…身体の奥底から、熱い花蜜が流れ始める…。
「…僕の…と、どっちが好き…?」
囁かれた淫らな言葉と同時に、凪子の腰に熱く硬くどくどくと脈打つものが押し付けられた。
…李人…さまの…
「…あぁ…」
切なげな甘い吐息が、口唇から漏れてしまう…。
「…凪子はどちらの旦那様のものが気に入るのかな…?」
くすくすと笑いながら、うなじに口づけされる。
「…んっ…」
李人が白い首筋に舌を這わせ、歯を立てる。
「…んんっ…!」
思わず仰反る凪子の髪を優しく撫で、李人は静かに命じた。
「…さあ、凪子。
そこに膝を突いて。
…新しい旦那様に、ご奉仕しなさい」
震える長い睫毛を、ゆっくりと開く。
…眼の前の光景に…
「…ああ…っ…!」
凪子は息を呑んだ。
…禅の身体は、凄まじく荒ぶるような雄、そのものだったからだ。
ブロンズ色に輝くその身体は鋼のように分厚く…さながら古代ローマのグラディエーターのように雄々しかった。
…くっきりと割れた腹筋の下、下腹部には鬱蒼と生い繁る夏草のような下生えが生え…そこから天を仰ぐように屹立している男の牡は、信じ難いほどに大きく猛々しかった。
さながら、禍々しくも妖しい凶器…。
その切っ尖からは、欲望の樹液が滲み出て、雪洞の淡い灯りに輝いていた。
「…あぁ…」
驚きと畏れと羞恥と…隠しきれない欲情の色が吐息に混じる…。
背後の李人が愉しげに笑う。
「…禅の…は大きいだろう…?
…興奮した…?」
紅く染まる耳朶をかちりと噛まれる。
「…ん…っ…」
白い夜着はとうに脱がされ、凪子もまた一糸纏わぬ姿だ。
…身体の奥底から、熱い花蜜が流れ始める…。
「…僕の…と、どっちが好き…?」
囁かれた淫らな言葉と同時に、凪子の腰に熱く硬くどくどくと脈打つものが押し付けられた。
…李人…さまの…
「…あぁ…」
切なげな甘い吐息が、口唇から漏れてしまう…。
「…凪子はどちらの旦那様のものが気に入るのかな…?」
くすくすと笑いながら、うなじに口づけされる。
「…んっ…」
李人が白い首筋に舌を這わせ、歯を立てる。
「…んんっ…!」
思わず仰反る凪子の髪を優しく撫で、李人は静かに命じた。
「…さあ、凪子。
そこに膝を突いて。
…新しい旦那様に、ご奉仕しなさい」