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それが運命の恋ならば
第11章 ふたつの月
…男たちは、愛おしく美しい妻を見下ろした。

…その優美な白い花にも似た美しい貌には、夥しい量の精液が滴り落ちていた。
禅の精液は余りに大量で、飲み込み切れないものが、飛沫となって、凪子の貌を濡らし尽くしたのだ。

…そして、青白い下腹部の下…淡い下生えもまた白濁の蜜で、穢されていた。
無防備に開かれた脚の間…紅く充血した花陰のあわいからは、李人の樹液が溢れ、とろりと流れ出していた。

凪子は達したばかりで、荒く息を吐き、意識も朧げに見えた。
薄く開かれた紅い口唇から、禅の放った欲望の白蜜が滴り落ちている様子はあまりに淫らで、男たちは思わず息を呑んだ。

李人は凪子の頭を抱き起し、髪を撫でる。
美しい髪もまた、禅の欲望の樹液でしっとりと濡れていた。
「…凪子…。
禅に口を犯された君は、ぞっとするほどに美しい…。
…ああ…かわいそうに…。
禅のものがあまりに大きいから、可愛い口唇がこんなに腫れて…」

そう優しく、ぽってりと腫れた口唇をなぞり、微笑んだ。

「…さあ、凪子。
今度は下のお口で禅を受け入れるのだ。
私が支えてあげよう。
…このまま脚を開いて…」

靄が掛かったような意識が、微かに晴れてきた。
「…りひ…と…さま…」
凪子の長い睫毛が、信じ難いように瞬かれた。

…狂おしい狂瀾の夜は、まだ始まったばかりなのだ…。



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