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それが運命の恋ならば
第12章 それが運命の恋ならば
…やがて、障子には大柄な逞しい男の姿が映し出された。

「…奥様…。どうかお許しください…」
男は丁重に詫びながらも、凪子のか細い腰を背後から抱えたのだ。

「…ああ…そんな…」
髪を振り乱し、いやいやをする凪子の小さな臀部を開き、禅の長大な牡がゆっくりと、挿入される。

「…ああっ…!…いや…ぁ…入…っ…て…」
呻きながらも、凪子の声は甘い蜜のようだった。

「…ああ…奥様…なんて…お可愛らしい…」
…愛している…
囁きながら、凪子の耳朶に口づけをする。
「…ああ…ん…ぜん…さ…ん…」
…愛して…います…。
凪子の快楽に濡れた声が、答える。

桃馬は柱にもたれ掛かり、茫然とした。

…禅が凪子を好きなのは薄々気づいていた。
凪子が禅に特別な気持ちを持っているようなことも…。
けれど、まさか、二人は想いを通じ合っていて、しかも男女の仲だったとは…。
いや、問題はそれだけではない。
二人の仲は兄が了承していて、その上、三人で閨をともにしているのか?
李人と禅は凪子を共有しているというのか?

「…ああ…ん…っ…はあ…ああ…ん…」
禅の律動が始まる。
禅の逞しい膝の上、凪子は背後から犯されている。
あられもなく、限界まで開かれた脚の間には、李人のすらりとした影がある。

「…ああ…禅のものは相変わらず大きいね…。
…硬くて…ごつごつして…。
君の可憐な桜色のお口が健気に飲み込んでいるよ…。
…いやらしい蜜をたくさん垂らして…」
うっとりしたような李人の声…。
李人の長い指が、禅と凪子の結合部に触れ、愛蜜を絡め取る。

…そうして…
「…さあ、舐めて…。
…君の蜜と禅の先走りの液が混ざり合っているよ…。
…美味しい…?…凪子…」
凪子の美しい口に塗り付け、そのまま指を押し込める。

「…んん…っ…おいし…い…です…」
従順に答え、丹念に舐めとる音がする…。

「…淫らな奥様だ…」
李人は愉しげに笑った。
「…禅とのセックスにももう慣れたね…。
日に日に感度が良くなる…。
禅は?
凪子とのセックスはどう…?」
李人が禅の髪を愛おしげに撫で、貌を引き寄せる。

「…素晴らしい…極上のお身体です…旦那様…」
禅の声も、なぜか甘く濡れている。

李人は満足げに微笑む。
「…それは良かった…。
…お前に喜んでもらえて…」

…二人の男の横貌が、重なり、ひとつになった…。





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