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秘匿の闇市〜Midnight〜
第5章 禁じられた二人
「ちゃんとご飯与えてるのに。相変わらず小さいな」
細めた目の先に見える顔は、愛おしげで悲しげで、まるで大切な人でも見ている風だ。
「壊れないように、気をつけなくちゃ」
「ああッ……あっ……」
彩月の本心が、見えない。
彼女の愛撫が腰を這って太ももをさすり、唇が腹にキスを落とす。たぷんとこぼれ出た乳房の裏側を、舌先が伸びる。彼女の口内で膨らんでいくコットンパールが、舌の愛撫で理性を失くしていく。
「何故……なん、で……ァァッ……ゃっ、あああっ…………」
佳子の目はない。スマートフォンのカメラもマイクも、回っている気配はない。
それなのに彩月はあさひを丹念に愛撫して、どうしようもない感覚を昇らせていく。
「まだ早いよ。そんな顔するの」
「ヒィぃィン……っ!ぁ"っ!」
「そんなエロいことしてないのに。いやらしい顔。下の口も、こんな風にだらしなく、よだれいっぱい垂らしてるの?」
「ァッ……く」
「すごい開発されてきたんだな。…──主人でも何でもないヤツに」
彩月の育江に向ける敵愾心に、あさひが関わっていたとしたら、どんなに良いか。
処女を持て余してきたのと同様、空想だけは満ちるのに、そんな単純なものでないということくらい、あさひにでも分かる。