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秘匿の闇市〜Midnight〜
第6章 欠陥していく彼女


「また赤くなってる。終わったら薬、塗るから」

「ひっぁ……はいっ、ァッ……ぁんっ!」


 女達は秋の実りを楽しみながら、豪華な檻を鑑賞している。

 彼女らまでには聞こえない程度に声を抑えて、彩月はあさひに耳打ちした。


 日頃から酷使されている膣口は、とろとろとしたものが這い出すまで、存外に時間を要さなかった。斜め後方から見るあさひの顔が、何かの弾みに歪むのを除けば、甘やかな声はいっそう媚びた音色を帯びて、ブラカップに指を差し入れると、先端の尖っているのが分かる。



「どうしようもないマゾのあさひちゃんにしては、随分な甘やかされようだけれど……私もあんな風にされてみたいと思ったら、濡れてしまうわ」

「小松原さんのお宅には、どうしてこう美しい家政婦さんばかりが来るのかしら。彩月さんを見る度に、貴女が羨ましくなることよ」

「あさひちゃんの身体も、相変わらずいやらしいったら。全裸で跪かせて、靴の裏まで舐めさせたいわ。あの大きなおっぱい、鬱血するまで縄で縛るの」

「それなら橋川さん、このあとあさひを使います?」

「まぁ小松原さん、商売上手ね」

「タダで結構よ。もうすぐお誕生日のお友達からお金を取るほど、私は守銭奴ではないですから」


 女達の優雅な茶話もよそに、あさひの息遣いは荒さを増す。

 彩月は彼女の濡れ具合をからかいながら、薄い唇を指になぞって、おとがいを捉えて右を向かせる。とろんとした目を飾る目蓋に口づけて、鼻先にキスして、唇を奪う。
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