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秘匿の闇市〜Midnight〜
第6章 欠陥していく彼女

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 身内達の愛情を一身に受けるあさひを見ながら、彩月自身も穏やかな休暇を過ごした別荘で、反吐の出るような居心地悪さが常につきまとっていた。

 一般人にしては明らかに贅沢なあの別荘は、育江の持ち物ではない。

 志乃達がはしゃぐ光景も、彩月には異常に見えていた。


 その二泊三日もあっという間に終わり、しつこい残暑と思わせぶりな新涼がひっきりなしに入れ替わっていく九月を過ぎると、今度こそ秋が訪れた。

 あさひが佳子に落札されて、もうすぐ一年になる。
 あの日以来、佳子が深夜に出かけている様子はない。見るだけでスリルがあるから、と、一度だけ誘われた彩月の辞退が、彼女の熱を冷ましたのかも知れない。


 原則仕事を選べる家政婦達と違って、相変わらずあさひに諸々の決定権はなかった。春の着床以来、身体に変わったところは見られないにしても、彩月が彼女を世話していると、その労働条件がいかに過酷かは思い知らされる。労働と言えば聞こえは良いが、あさひと佳子、そして客達との関係は、実質、ペットの貸し借りだ。



 そんな彼女の実家の私室をひと回りも二回りも少女趣味にした部屋で、彩月はペットをあられもない姿にしていた。
 もとより本来の機能などないに等しかったブラジャーのホックを外して、溢れ出た白い二つの肉を揉みしだきながら、わざと客達に見える向きに座らせた彼女の内股を、大きく開ける。陰核から膣口の割れ目を指になぞって、ブラカップをくるんだ布を乳首にこすりつけると、細い腰がひくひくたわむ。元々いじられていたのだけは分かった黒ずみがちな赤い潤みは、真新しかった頃に比べて見る影もない。
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