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秘匿の闇市〜Midnight〜
第8章 愛され少女の教育法
「あさひちゃん、仰向けになろうか。島村社長がおまんこに挿れるから、俺は顔に跨るね」
「ん……ハァッ……ん……」
乳房や腹をいじり回している手が、誰のものか判別つかない。
陰核をこねくる島村の指に鳴きながら、あさひはシーツに身体を投げ出す。
あさひは、どう足掻いてもこういう生き物だったのだ。性処理をして、股を開いて居場所を保つ。
「本当に淫乱だ……淫乱!だらしない乳をしおって!けしからんぞ、今まで何人の男と寝た!淫売婦!」
「ああぁ……あさひちゃん、たまらないよ……口外したらいけないよ、あさひちゃんだけ美人を武器に出来るんだから、棚からぼたもちな話だろう……」
「んっ……はぃ、嬉しいです……何人と寝たかなんて、覚えて──…」
突然、扉を叩く音があさひの声を遮った。
耳を澄ませば、バッグの中で着信音まで鳴っている。
「…………」
「…………」
扉の向こうにいる何者かは、執念深く、ノックを続けている。島村と面接官の顔に、白けた気色が現れる。
「食事でも頼んだのか?」
「何も」
「まさか、……」
「このことは漏洩するはずありません。見てきますから、念のため、社長はお召し物を整えて下さい」
「下半身にしか神経のないゴミが、何言ってんの」
面接官が扉を開けると、女の声があさひの耳に飛び込んだ。着信音は、鳴り止んでいた。
忘れるはずのなかった声は、耳にすっと馴染む音色だ。甘く掠れた、それでいてとろけるようにあでやかな音色。あさひの胸を騒がせて、安心させて、切なく締めつけもする。