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秘匿の闇市〜Midnight〜
第3章 飼育される侍女達
「いつまでそんなこと言ってられるだろうね?小松原さんは、お前を痛めつけるよう仰ったんだ。ペットとしての立場を弁えないで、懲りずにこんな顔をしているからだよ」
「ぁっ……ああっ」
彩月の指が、あさひの上唇をつまみ上げた。豪快に開いた口内に、彼女の指が侵入して、自由だった舌先を引っ張り出す。その舌先に彩月の唇が近づいてきて、軽く吸い上げられたかと思えば解放されて、歯の裏、口蓋に指が這い出す。
「あぁっ……ァッ……あああっ……」
ぴくん、ぴくん、とあさひのあらゆる部分が跳ね上がる。口内のどこかと繋がっているのではないかと思う。彩月が指を動かす度に、まるで関係のないはずの場所が撓る。
「あ……ぁ……あーっ……ァァッ……」
唇の端を透明な液体が溢れ出したところで、彩月の指が抜けていった。
安堵したのは一瞬だった。一端、寝台を離れた彩月が握っていたのが、あさひが昨夜フリーマーケットで見たものに似ていたからだ。
「やっ……」
「せっかくここも丸見えなんだし、口の中もそうしないとね」
「ァァッ……」
あさひが噛ませられたのは、ダブルリングの猿轡だ。縦二つに並んだ輪が口蓋をこじ開けて、喉まで見えるのではないかと思う。顎が痛い、訴えたくても、「あ」しか音を発せない。