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秘匿の闇市〜Midnight〜
第1章 愛玩少女の製造法
育江の理想とする少女に育ったあさひだが、人間の本能に備わるある種の欲望には、奔放であることを許された。
既に類稀な器量から、通学電車で快楽の蕾をくすぐられていたあさひが、その方面の手解きを本格的に受けたのは、十五歳になってまもなくのことだ。
最初の月のものが去ったあと、あさひは育江の部屋に呼ばれた。
「叔母さん達が出張の間に、あさひには新しいことを教えようと思っているのよ」
しどけない寝巻き姿で寝台に腰を下ろした育江は、あさひのよく知る、厳しく気難しい祖母だった。
あさひは彼女に従って、脱衣して、下着も外す。そうして生まれたままの姿で祖母の膝近くに仰向けに寝そべり、淫らな指の愛撫を受けた。
「ぁッッ……アアッ……」
声が出ることは罪悪ではない、しかし少しは恥じらう方が可愛げがある、などといった育江の指南に従って、あさひは鳴くのにも稽古がいるのだと知った。
育江の指が乳房を揉んで、掴んで、撫でこする。その指は巧みな動きで、首筋も腹も、それより下方のもっと柔らかな膨らみまで、あさひを攻め立て、支配していく。
彼女の理想とする声が出せなければ太ももに鋭い痛みが走り、いじらしくたわむことが出来なければ、裸のまま窓ガラスに手をつかされて、じかにくっつけた乳房が押し潰れようと、何十回にも亘って布団叩きがあさひを打った。
志乃達の出張は、およそ二週間あった。二週間、あさひは毎日、目の下にくまを作って学校に通った。
今振り返ると、育江はいつ寝ていたのかと思う。おそらくあさひが授業を受けている頃に、睡眠をとっていたのだろう。