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蝶の標本〜もうひとつのトパーズ〜
第2章 アバンチュール
抱き合いながら朝まで寝たのは、
本当に久し振りのことだった。
鼻歌まじりで朝食を用意して、
微笑みながら一緒に食べた。
眩しそうな顔で、
私を見るので、
「どうしたの?」と訊くと、
「綺麗だなって思ったから」と言うので、
驚いてしまった。
「私、綺麗じゃないわ。
地味顔で…」
「すっきりした美人顔だよ。
スタイルも良いし。
だから、なんか萎縮しちゃうのか、
勃たなくてさ。
子供、作らなきゃと思うと余計にダメだったんだ。
でも、昨日、なんか、
すんなり出来たから良かった。
梨香子さんと結婚出来て、
幸せだと思ってるよ」
よく判らないけど、
和仁さんは急にそんなことを言ってくれた。
それ、嬉しいけど…
私は違うことを考えていた。
万が一、妊娠した時のアリバイに、
昨夜はセックス出来て良かったって。
ミケーレは中出ししたから、
和仁さんとも同じタイミングでセックスして中出ししておけば、
万が一、妊娠しても、
期間的に和仁さんの子供だって言えるもの。
血液型は同じA型だった。
「日本人の女性って、
血液型や星座、凄く気にするのよ?
占い好きな人が多いからかしら?」なんて、
適当なことを言って確認した。
欧米人はあまり血液型を気にしてない人も多いけど、
たまたまミケーレは身内の手術か何かで確認したことがあって、
すぐに血液型を教えてくれた。
ミケーレとの間に子供を授かったら…
顔がハーフになるのは…
むしろ可愛くて嬉しい。
それに…
父親が誰かより、
私が母親であることが大切な筈。
あとは、和仁さんさえ気にしなければ…。
そんな馬鹿げたことを考えていた。
これで、セックスレスなままで妊娠したら…
離婚モノだものだわ。
でも、ミケーレと寝るタイミングで、
和仁さんともセックスしてれば…。
まあ、一回寝たくらいでは、
そうそう妊娠しない。
多分、私、
妊娠しにくい体質なのかも。
ママも私1人しか、
産めなかったし。
でも…
そんなことより、
早くミケーレに会って、
抱かれたいと思っていた。
本当に酷い奥さんよね?
私…。
本当に久し振りのことだった。
鼻歌まじりで朝食を用意して、
微笑みながら一緒に食べた。
眩しそうな顔で、
私を見るので、
「どうしたの?」と訊くと、
「綺麗だなって思ったから」と言うので、
驚いてしまった。
「私、綺麗じゃないわ。
地味顔で…」
「すっきりした美人顔だよ。
スタイルも良いし。
だから、なんか萎縮しちゃうのか、
勃たなくてさ。
子供、作らなきゃと思うと余計にダメだったんだ。
でも、昨日、なんか、
すんなり出来たから良かった。
梨香子さんと結婚出来て、
幸せだと思ってるよ」
よく判らないけど、
和仁さんは急にそんなことを言ってくれた。
それ、嬉しいけど…
私は違うことを考えていた。
万が一、妊娠した時のアリバイに、
昨夜はセックス出来て良かったって。
ミケーレは中出ししたから、
和仁さんとも同じタイミングでセックスして中出ししておけば、
万が一、妊娠しても、
期間的に和仁さんの子供だって言えるもの。
血液型は同じA型だった。
「日本人の女性って、
血液型や星座、凄く気にするのよ?
占い好きな人が多いからかしら?」なんて、
適当なことを言って確認した。
欧米人はあまり血液型を気にしてない人も多いけど、
たまたまミケーレは身内の手術か何かで確認したことがあって、
すぐに血液型を教えてくれた。
ミケーレとの間に子供を授かったら…
顔がハーフになるのは…
むしろ可愛くて嬉しい。
それに…
父親が誰かより、
私が母親であることが大切な筈。
あとは、和仁さんさえ気にしなければ…。
そんな馬鹿げたことを考えていた。
これで、セックスレスなままで妊娠したら…
離婚モノだものだわ。
でも、ミケーレと寝るタイミングで、
和仁さんともセックスしてれば…。
まあ、一回寝たくらいでは、
そうそう妊娠しない。
多分、私、
妊娠しにくい体質なのかも。
ママも私1人しか、
産めなかったし。
でも…
そんなことより、
早くミケーレに会って、
抱かれたいと思っていた。
本当に酷い奥さんよね?
私…。