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蝶の標本〜もうひとつのトパーズ〜
第3章 深まる愛と疑惑
「梨香子さん…
もう身体が大丈夫なら、
セックスしたい」


和仁さんが急にそんなことを口にして、
私は驚いてしまう。


「良いわよ?
でもまだお腹に脂肪ついてて醜いから…」と言うと、
ナイトドレスは着たままで良いからと言って、
裾を捲って両脚の間に頭を入れて舐め始める。

久し振りで、
私はすぐに濡れてしまう。


和仁さんは、自分の上に私を跨らせると、
割れ目を広げるようにして沈めていった。


自分でクリトリスを弄りながら、
腰を動かしていくと、
ナカが収縮して、
乳房が痛くなってしまう。


「おっぱいが出ちゃいそう。
張ってしまって、痛いわ…」と言うと、
和仁さんは私の胸元を開けて、授乳用のブラをずらすと、
乳首を口に含んで吸い始めた。


乳首はすっかり大きく長くなっていて、
恥ずかしい。


急激に昂まってしまって、
私はあっけなくイッてしまう。


和仁さんも、
久し振りのせいか、
後を追い掛けるように射精した。



私の上に覆い被さると、
和仁さんは耳元で囁いた。


「父親は誰なんだ?」


「えっ?」


「僕の子供じゃないよね?」


「私の子供よ?」


「で、父親は?」


「もちろん、和仁さんよ?」


「いや、違う。
誰が見ても判るだろう?
どっちにも似てない。
どういうことだ?」


私は唇を噛み締めて、
何も言わない。


「浮気、してたのか?」


「岳人さんは、私達の子供よ?
それ以外、あり得ないでしょ?」


見ると和仁さんは涙を流している。


「みんなが違うってこと、
知ってるんだよ。
とんだピエロだよ」


「何度も言わせないで?
和仁さんとセックスして、
授かったのよ?
天使のように可愛い赤ちゃんで、
それ以上幸せなことはないでしょう?」


「判ったよ。
じゃあ、次は…
絶対に僕の子供を産んでくれ。
それなら許せる。
このままなら…
僕は家を出るよ。
離婚するしかない。
きちんともう一人、
僕たちの子供が出来たら…
二人とも、僕たちの子供だって思って、
父親をやれるよ」


そう言いながら、
和仁さんはボロボロと涙を流している。


私は和仁さんを抱き締めて、

「じゃあ、たくさんセックスしないとね?
ナカにたくさん出して?」
と言った。
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