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蝶の標本〜もうひとつのトパーズ〜
第4章 貴方は私だけのモノ

カチャ。
ドアが開く音がした。
私は急いで部屋を出たけど、
岳人さんはそのまま家の外に出て行ってしまった。
どうして?
気持ち、良かったでしょ?
私のこと、愛してるのよね?
それなのに…
暫くして岳人さんはビニール袋を持って帰宅すると、
また自分の部屋に入ってしまった。
部屋の中から、
ゴソゴソと何か音がしている。
「岳人さん、お食事は?」
と訊くと、
「要らない」と冷たい声がする。
私は絶望的な気持ちになって、
ドアを開けようとしたけど、
何かが引っかかっていて開かない。
「内鍵、つけたから。
部屋に二度と入らないで!」と言う。
どうして?
どうしてそんなことを言うの?
私は泣きながら部屋に入って、
ベッドに潜り込んで泣いた。
夜になって、和仁さんが帰宅したようだった。
岳人さんと和仁さんが、
ボソボソと話をする声がしていたけど、
私は起き上がれない。
その後は、何をしていたのか、
あまり覚えて居なかった。
家事もする気力もなくなってしまって、
見兼ねた母が新しい家政婦を手配してくれた。
和仁さんは腫れ物に触るような態度を取り、
ベッドでも私に触れることはなくなって、
やがて客間で寝るようになった。
ドアが開く音がした。
私は急いで部屋を出たけど、
岳人さんはそのまま家の外に出て行ってしまった。
どうして?
気持ち、良かったでしょ?
私のこと、愛してるのよね?
それなのに…
暫くして岳人さんはビニール袋を持って帰宅すると、
また自分の部屋に入ってしまった。
部屋の中から、
ゴソゴソと何か音がしている。
「岳人さん、お食事は?」
と訊くと、
「要らない」と冷たい声がする。
私は絶望的な気持ちになって、
ドアを開けようとしたけど、
何かが引っかかっていて開かない。
「内鍵、つけたから。
部屋に二度と入らないで!」と言う。
どうして?
どうしてそんなことを言うの?
私は泣きながら部屋に入って、
ベッドに潜り込んで泣いた。
夜になって、和仁さんが帰宅したようだった。
岳人さんと和仁さんが、
ボソボソと話をする声がしていたけど、
私は起き上がれない。
その後は、何をしていたのか、
あまり覚えて居なかった。
家事もする気力もなくなってしまって、
見兼ねた母が新しい家政婦を手配してくれた。
和仁さんは腫れ物に触るような態度を取り、
ベッドでも私に触れることはなくなって、
やがて客間で寝るようになった。

