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第5章 新婚生活

「これは何なの？
冷たいわ、
正常位でセックスして欲しいと言った私が
バカでした。騎乗位でいいので
普通に抱いてください」
後半の発言が涙声に変わってゆく。
新婚生活ってこんなにも苦しいものなの？
有人は私を愛していないの？

言葉足らずだが
美代子はその様なことを言って
有人の真意を確かめたかった。

「何をいってるんだ？
俺が君を愛していない？
逆さ、こんなにも愛しているからこそ
君を虐めたくなる」
そう言い終わるや否や
美代子の乳首に激痛が走った！
そう、先程、乳首に感じた冷たさは
乳首クリップが押し当てられたからだった。

乳首クリップは本来の役割を全うするために
美代子のさほど大きくない乳首を
これでもかと挟み込んだ。
「くうぅぅぅ！！！」
美代子は痛みから逃れようと体をバタバタさせた。
なんとか手枷から手首を抜きたくて
力の限り引っぱった。
いつしか美代子の手首には手枷が擦れて
うっすらと擦過傷が出来ていた。

「いい子だから耐えるんだよ
君は俺を受け入れることができる素質がある」
有人が何を言っているのか理解できない。
有人の言葉は単なる音として
美代子の耳に飛び込んだ。

耐えなさい、ほら、少し痛みに慣れてきただろう？
そう言う有人の言葉通り
乳首が痺れて痛みが薄らいできた気がした。