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虐げられた新妻~秘密の書斎~
第5章 新婚生活
翌朝、有人は美代子に
「夕べは凄くよかったよ」と
美代子を抱きしめキスをすると
ご機嫌で出勤して行った。
手首がジンジンするので確認すると
ものの見事に皮が向けて内出血していた。
軟膏を塗って包帯を巻くと
まるでリスカした女のようになった。
『これじゃあ、お仕事に行けないわ…』
会社に連絡すると
「寿休暇をそんなに取らなかったろ?
有給だっていっぱい残ってるから大丈夫だよ」と
言ってくれた。
これからも昨夜のように手枷をされるのかしら
だとしたら、
もう暴れることはしないでおかなきゃと
美代子は思ったが、それでもやはり
虐められたら防衛本能で
暴れてしまうんだろうなと思った。
お昼前に親友の香織からメールが来た。
会社をお休みしてると伝えたら
「丁度いいわ
私もお休みなのよ
ねえ、どこかでランチでもしない?」と誘われた。
あまり気乗りはしなかったが
誰かに相談もしたかったし
気分転換に香織と会うことにした。
「結婚してますます綺麗になったんじゃない?」
香織はそう言ったが
目の下にクマができてるし、
最悪のメイクのりだったので
彼女が社交辞令をしてくれていることは
一目瞭然だった。
「ねえ、相談に乗って欲しいの」
美代子は思いきって相談することにした。