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虐げられた新妻~秘密の書斎~
第5章 新婚生活
「性の不一致ってやつ?」
美代子の話を一通り聞くと
香織も真面目な顔つきになって相談に乗った。
「それってヤバイんじゃない?」
香織が言うには離婚原因の第一位が
性の不一致なんだそうだ。
「でも、夜だけなの…
それ以外はとても優しい人なのよ」
そう言うと「それって、典型的なSだわ」と
ノーマルに戻すのは無理かもねと
匙を投げたしたように言った。
「やっぱり離婚するしかないのかなあ…」
思い詰めたように話す美代子に
「そんなに落ち込んでちゃ体に毒よ
これから先、あんたがMに
目覚めるかも知んないしさあ」
そう言ってから
「あ、そうだ!
今度、婚活パーティーがあるんだけど
よかったら来なさいよ」
「でも、私、人妻よ」
「結婚相手を探してる男ばかりじゃないわ
男も結婚してる人もいるしね
まあ、誰しもお友達探しみたいな感覚なのよ」
友達かあ…
異性の友達っていうのも悪くはないわよね
美代子は興味本位で
パーティーに参加してみることにした。
パーティー会場は穏やかなBGMが流れ、
それなりに良いムードだった。
席に着くと香織が今日はハズレねと小声で囁いた。
「えっ?」
何のことかと聞き直すと
「あんたを元気づけるために
気配りのできる男と会えたらなあって思ったけど、
今日はハズレだわ」
ガッカリしたように香織は肩を落とした。