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ストーカー生徒と万引き先生 〜保健室の憧れの先生〜
第3章 謝罪の制止
半ば強引に手を引かれて保健室へと連れて行かれた。
どんな顔をして部屋に入ればいいんだろう??
「失礼します!!」
「あっ、月野先生、どうしたんですか??」
樋口先生は身体を傾けながら、月野先生の陰に隠れている僕を見つめてきた。
かわいい…かわいいけど…どうしたらいいんだろう…
「こいつウチのクラスの熊野大地って言うんですけど、朝から調子悪いのにずっと無理しちゃって…ちょっと診てやってくれますか??」
「わかりました。じゃああとはおまかせください。えぇ〜っと熊野くん、だったかな??そこのベッドで座って待ってて。すぐに体温計持っていくからね!!」
「じゃあ樋口先生お願いします!!」
「わかりました、月野先生!!」
樋口先生は笑顔で月野先生に返事をしたとたん、月野先生の顔はデレデレ…あの笑顔を平気で受け止められる人なんていないか…

僕は言われた通りベッドに座った。
もうすぐ先生が来ちゃう…どうしよう…
「ふ〜ん、熊野くんって大地って名前なんだ!!」
「あっ、はい…」
「う〜ん、やっぱり元気ないね…」
そう言いながら先生は僕のおでこに手を当てた。
「熱あるっぽいね、体温測ってみて」
そう言って体温計を僕に渡した先生は棚に何かを取りに行った。

ピピッピピッ…
体温計の音がなるころ先生が戻ってきた。
「あぁ〜やっぱりちょっと熱あるね…じゃあこれ」
先生は僕のおでこに冷却シートを貼ってくれた。
「とりあえず横になって、寝れなくても横になるだけで全然違うからね」
「あの、先生!!」
「なに??」
「あの…ごめんなさい…」
「えっ??なに??」
「あの…僕…ホントは先生の弱みをにぎ…」
えっ??
話してる途中の僕の唇を先生の柔らかい唇で塞いできた。
「えっ??先生??」
「それ以上言わないで」
「えっ…でも…それに風邪感染ります…」
「気にしないで、それにこの熱があるのは先生のせいでもあるんだし…とにかく横になってゆっくりやすんで!!わかった??大地くん」
再び先生の唇が僕の唇に優しく触れた。
「じゃあね」
そう言って先生がベッドから離れていった。
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