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ストーカー生徒と万引き先生 〜保健室の憧れの先生〜
第6章 謝罪の拒否
大地くんは不安げな顔をしている。
「あの動画のことなんだけどね…実は…わたし、万引きしてないんだ…」
「えっ??えっ??ホントですか??良かった…」
「良かった??」
「だって先生はそんなことするはずないって…」
「信じてくれてたの??」
「はい…」
「ありがとう!!それなのに、ずっと黙っててごめんね。」
「いいえ…でもなんで??なんで否定してくれなかったんですか??」
「初めてあの動画を見た時はわたしも万引きしてるように見えた。それにレジに向かう前に動画終わってたし…それを初対面の大地くんにわかってもらえるように説明する自信もなかった…だから大地くんの様子見てからどうするか考えようって思ってた…最初はね」
「最初は…ですか??」
「うん、最初はね。でもわたしの頭の中で大地くんがいて…それはわたしの弱みを握ってる大地くんじゃなくて、すごく優しい大地くん…」
「優しくなんか…ないです…先生の弱みを利用して…あんなことさせちゃいました…」
「ホントにイヤだったら断ってたよ」
「えっ??先生…イヤじゃなかったんですか??」
「それが…ヒミツのひとつかな??大地くん…先生のこと、どんな風に思ってくれてるのかわからないけど…わからないけど、でも想像しているよりもすっごく…すっごく変態だよ」
「えっ??へ…」
「いきなりそんなこと言われてもびっくりするよね??」
「えっ…あっ…は…はい…」
「ふふ、でもね…」
わたしは小声で大地くんの耳元で囁いた…
「大地くんも結構変態だよ」
そう言って大地くんの耳たぶを甘噛した…
「あっ」
「ほらね!!」
大地くん、顔真っ赤!!かわいい!!
「あの日、大地くんのね優しさをすごく感じたの…大地くんの手からね」
「手…ですか??」
「うん、そう…手。まるで魔法の手なんじゃないかって思うぐらい優しさが伝わって…そして…それがずっと頭の中に残ってて…そしてまた会いたいなぁって思ってた」
「えっ??先生が…僕と…ですか??」
「うん、そうだよ!!大地くんと会いたい…またあの魔法の手で触れられたいって…」
「先生が…僕と…」

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