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大魔女の遺言~子作りしないと出られない部屋に閉じ込められて~
第3章 拒絶
心臓が跳ね上がり、呼吸が苦しくなる。
手の先から血の気がなくなり、全身が冷たくなっていく。
呼吸が荒くなり、いつの間にか肩で息をしていた。額から変な汗が流れ落ちる。
サラサの異変に気づいたレイが、近づいて来た。
手を伸ばし細い肩に触れた瞬間、彼女の身体が大きく跳ね上がった。ひぃっと甲高い悲鳴が洩れる。
「ど、どうした? 顔が真っ青だぞ? あ、いや、どうしたじゃないよな? お前の気持ちを思えば、もっともな反応だ」
振り向くと、こちらを心配そうに見下ろしているレイがいた。自信で満ちている表情は暗く、眉の間に深い皺が寄っている。
レイが終始暗かったのは、恋人がいる彼女と自分が夫婦になるはめになった罪悪感から来るものだった。
見当違いだと、サラサは大きく首を横に振る。
「違うわ。テネシーは……私の恋人じゃない」
「え? で、でもこの間告白されてただろ?」
「ええ、そうね。でも……断ったの」
動悸が酷い。口の中もカラカラだ。
先日サラサは、学園一のモテ男と言われるテネシー・クライアンに公衆の面前で告白された。
手の先から血の気がなくなり、全身が冷たくなっていく。
呼吸が荒くなり、いつの間にか肩で息をしていた。額から変な汗が流れ落ちる。
サラサの異変に気づいたレイが、近づいて来た。
手を伸ばし細い肩に触れた瞬間、彼女の身体が大きく跳ね上がった。ひぃっと甲高い悲鳴が洩れる。
「ど、どうした? 顔が真っ青だぞ? あ、いや、どうしたじゃないよな? お前の気持ちを思えば、もっともな反応だ」
振り向くと、こちらを心配そうに見下ろしているレイがいた。自信で満ちている表情は暗く、眉の間に深い皺が寄っている。
レイが終始暗かったのは、恋人がいる彼女と自分が夫婦になるはめになった罪悪感から来るものだった。
見当違いだと、サラサは大きく首を横に振る。
「違うわ。テネシーは……私の恋人じゃない」
「え? で、でもこの間告白されてただろ?」
「ええ、そうね。でも……断ったの」
動悸が酷い。口の中もカラカラだ。
先日サラサは、学園一のモテ男と言われるテネシー・クライアンに公衆の面前で告白された。