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大魔女の遺言~子作りしないと出られない部屋に閉じ込められて~
第14章 和解
しばらく沈黙が流れた。
が、
「あはっ……あははははっ‼ くっそ、かーちゃんらしいな!」
「ほんとだな、兄貴! でも……そうだよな。もし母さんが本当に遺産を残していたとしても、俺たちがいがみ合っていたら、結局争いごとが増えただけで、何の解決にもなってなかっただろうしな」
「力を貸してくれるか、サムス?」
「もちろんだ、兄貴。一緒に商会を立て直そう! 一人じゃ無理でも、力を合わせれば何とかなるさ!」
今までの不仲などなかったように、笑い合いながら協力を誓う父親たち。
そんな彼らを、他の家族たちは非常に呆れた表情を浮かべて見つめていた。しかし、カレンが小さく噴き出すと、それにつられてニーシャが笑いだした。
急速に距離を縮める両親たちを微笑ましく見つめながら、サラサはマーガレットのベッドに視線を向けた。
(ありがとう、お婆様……いがみ合っていた家族を一つにしてくれて……レイへの気持ちを、気づかせてくれて……)
記憶の中の祖母が、彼女に向かって満面の笑みを浮かべた。まるで、
”幸せにおなり”
そう言っているように。
心が温かくなり、もう一度手紙に視線を向けた時、
(え?)
目にしたものに、軽く息を飲んだ。
が、
「あはっ……あははははっ‼ くっそ、かーちゃんらしいな!」
「ほんとだな、兄貴! でも……そうだよな。もし母さんが本当に遺産を残していたとしても、俺たちがいがみ合っていたら、結局争いごとが増えただけで、何の解決にもなってなかっただろうしな」
「力を貸してくれるか、サムス?」
「もちろんだ、兄貴。一緒に商会を立て直そう! 一人じゃ無理でも、力を合わせれば何とかなるさ!」
今までの不仲などなかったように、笑い合いながら協力を誓う父親たち。
そんな彼らを、他の家族たちは非常に呆れた表情を浮かべて見つめていた。しかし、カレンが小さく噴き出すと、それにつられてニーシャが笑いだした。
急速に距離を縮める両親たちを微笑ましく見つめながら、サラサはマーガレットのベッドに視線を向けた。
(ありがとう、お婆様……いがみ合っていた家族を一つにしてくれて……レイへの気持ちを、気づかせてくれて……)
記憶の中の祖母が、彼女に向かって満面の笑みを浮かべた。まるで、
”幸せにおなり”
そう言っているように。
心が温かくなり、もう一度手紙に視線を向けた時、
(え?)
目にしたものに、軽く息を飲んだ。