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第3章 黒い想い出と愛情

　後日、京さんはチャンネル登録20万人記念にプリンセスメイク動画を出して、夜に生配信の雑談もしていた。生配信をこっそり見に行くと人気がすごかった。京様……！　京さま！　と慕われていて、女の子を虜にしていた。この人気の中、私なんか振り向いてもらえるわけがない。私はただのメイクの練習パレット……。勝手にネガティブに考えて、切なくなってしまった。

　センチメンタルな気持ちの中、連絡がきた。今度は、動画ではなく、本職で大抜擢された舞台メイクの練習がしたい……とのことだった。

『もちろんです』

　と返信を打った。