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自分であるために~涙の雨と晴天の虹~
第4章 涙の雨と晴天の虹

「はい、オレンジジュースとリンゴジュース。じゃあ、アタシは奥にいるから話が終わったら、呼んでちょうだい」
まもさんは私達にジュースを出してくれると奥へと入っていった。
「話ってどうしたの、心愛ちゃん。こんなところで、何か深刻なこと? 相談……かな?」
心配してくれる京さん。やっぱり優しいんだなと思う。美紅さんが言っていた。迷ったらダメなんだからね。いくって決めたら一気にいく。大丈夫、何があってもあたしの家に来るんだよって。泊まれる準備もしとくからねって。
「私、京さんのことが好きです。頭を撫でられるとドキドキして……助けられたあの日から京さんは私の生きる希望でした。でも、恋愛対象がどっちかとか分からなくて、前に進むのが怖くて……。そしたら、薫さんがいるって分かって凄く悲しくて……。黙っておこうとも思ったけど、背中を押されたから伝えることにしました。好きで好きで……すきっ……」
言いながら、テーブルに涙の雫が不規則に落ちて。そしたら、その瞬間、頭にふわっと温かい手が乗ってきて、また撫でられて……。
まもさんは私達にジュースを出してくれると奥へと入っていった。
「話ってどうしたの、心愛ちゃん。こんなところで、何か深刻なこと? 相談……かな?」
心配してくれる京さん。やっぱり優しいんだなと思う。美紅さんが言っていた。迷ったらダメなんだからね。いくって決めたら一気にいく。大丈夫、何があってもあたしの家に来るんだよって。泊まれる準備もしとくからねって。
「私、京さんのことが好きです。頭を撫でられるとドキドキして……助けられたあの日から京さんは私の生きる希望でした。でも、恋愛対象がどっちかとか分からなくて、前に進むのが怖くて……。そしたら、薫さんがいるって分かって凄く悲しくて……。黙っておこうとも思ったけど、背中を押されたから伝えることにしました。好きで好きで……すきっ……」
言いながら、テーブルに涙の雫が不規則に落ちて。そしたら、その瞬間、頭にふわっと温かい手が乗ってきて、また撫でられて……。

