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自分であるために~涙の雨と晴天の虹~
第4章 涙の雨と晴天の虹

「話してくれてありがとう。だから、時々、距離を感じたんだね。あの日、薫も言ってたんだ。あの子、多分、京のこと好きよって……。だから、待ってた。心愛ちゃんが気持ち、打ち明けてくれるの。気づいたらさ、想われてるほうも辛いんだよ。変な話なんだけどさ。だから、付き合うとかそういうのはできないけどさ、クリスマスの前に言ってくれてありがとう。心愛ちゃんが幸せになってくれたらいいなって振るあたしが言うのも変だけどさ……幸せになってな」
「ありがと……ございます」
京さんは本当に優しい人だ。私が泣き止むまでずっと優しく頭を撫でてくれていた。胸の奥のモヤモヤが少し溶けていくのを感じる。
Barの開店時間間際、氷の溶けたオレンジジュースを飲み干して、マスターのまもさんにお礼を言って、店を出た。京さんとわかれて、向かうのは美紅さんの家。
「ありがと……ございます」
京さんは本当に優しい人だ。私が泣き止むまでずっと優しく頭を撫でてくれていた。胸の奥のモヤモヤが少し溶けていくのを感じる。
Barの開店時間間際、氷の溶けたオレンジジュースを飲み干して、マスターのまもさんにお礼を言って、店を出た。京さんとわかれて、向かうのは美紅さんの家。

