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自分であるために~涙の雨と晴天の虹~
第4章 涙の雨と晴天の虹

美紅さんは、紅茶を入れてくれる。期間限定のクリスマスティー。
「きっぱり振られてきた!」
「うん。いい顔してるね」
ぎゅーっ。美紅さんに抱きしめられると、私の目からは涙が溢れてきた。本当は、もっと笑うはずだったのに。心の中はスッキリしたはずなのに……やっぱり、言葉にすると、現実にすると……心には少なからずダメージはある。
「泣きな泣きな! 大丈夫! 心愛は今日からあたしの恋人なんだから!」
この人は、どさくさに紛れて、とんでもないことをまた口にする。けれど、このふざけた口調に何度、助けられてきただろう。
「いや、それはまだちょっと……。美紅さんのこと、まだ、好きなれてないよ。ごめんなさい」
「オッケー、オッケー! でも、心愛はあたしのこと絶対に好きになるから」
そう言って、美紅さんは、私のブラウスのボタンを取り、ブラのフォックを外し、乳房をいじる。振られたばかりなのに、体は正直で……

