この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
自分であるために~涙の雨と晴天の虹~
第1章 生きにくい世界で出逢った人
「あぁ、ごめんごめん。俺は、こういう者です」

 律儀に両手で名刺を渡されたので、両手で受け取る。メイクアップアーティスト都 京(みやこ きょう)

「へぇ~…メイクアップアーティストさんなんですね。……あと、あの……失礼承知でお聞きしますが、性別はどちらですか?」

「ん~どっちだと思う?」

「分からないから聞いてるんですけど?」

「……性別の話はあんまりされたくないんだけど、まあ、避けては通れない道だからね。体も戸籍も女だよ。でも、中身は……半分、男で半分、女……なのかなあ? ん~俺は俺だから……って答えでいい?」

 ……しまった。地雷、踏んでしまったなあって思って、私は一瞬、俯いたが、顔をあげた。

「失礼しました。で、時間を貸すって具体的に私は何をしたら?」

「君、綺麗な肌とパーツだからさー…メイクの練習させてよ!」

「あー…まあ、いいですよ」

 死ぬのはいつでも出来る。この人の要望に付き合ってみるか……と京さんの後ろをついて、錆びた階段を下りた。
/40ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ