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指先が待ち遠しくて
第1章 電車内で
「あっ……あぁ……うぅん……」
 声が止まらず、腰がくねくねと動き出してしまう。
「あぁ……だめ……イキそう……」
 そういえば、彼が上体を起こしてベッド横からコンドーム入りの袋を取って中からゴムを取り出した。
 そそり立つ肉棒を片手で支えながら手早く装着し、
「だめ、俺のでイって。いっしょに気持ちよくなろう」
 そいいって、割れ目に先が当てられた。彼の両手で腰が支えられる。
 狙いを定めたモノは一気に私の奥深くまで侵入し、深いところをこんこんと突いてくる。今まで突かれることのなかった深いところを突かれる。味わったことのない快感が押し寄せ、腰がもっと深くまでと動いてしまう
「ねぇ、俺のこと……どう思ってた?」
 彼も腰が止まらないのか必死に打ち付けながら途切れ途切れに聞いてくる。
 私の腰を両手で持ちガンガン突いている彼の片手に手を重ねると、彼が抱きしめるようにかぶさってきた。
 彼の手を引き寄せていった。
「この指先が、ずっと、待ち遠しかった……」
 指を口に含み舌を絡ませると、彼の腰の動きがさらに激しくなり、すぐに私たちはイクイクと叫びながら同時に絶頂へと上りつめていたのだった。
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