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狂愛の巣窟
第5章 【隣人に魅せられて…】
今夜もたくさん注がれました。
幸せに満ちています。
お掃除フェラをして服を整えたら久しぶりに手を繋いで眠りにつくの。
朝起きればもう手は離れているけどどこかしら触れ合って眠る翌日はスッキリしている気がします。
午前中の何気ないいつもの家事。
天気が良いのでお布団干したり寝室を掃除したり……リビングもカーテン開けて庭の花に水やりなんかしているとバッタリお隣さんと庭越しに会っちゃって。
「おはようございます」
わぁ、やっぱり若くて可愛い奥さんだなぁと思っていたら「梱包紐って何処置いたっけ?」と旦那さんまで顔を合わせちゃう始末。
また会釈してご挨拶を。
早く水やり終えて中に入ろう。
ていうか、平日なのに夫婦揃って居るんだな。
何の仕事してるんだろう?
奥さんは私と同じ専業主婦だろうか。
「十和子さーん、俺のパンツ何処〜?」
こっちはこっちで大問題。
朝シャワー後の一颯くんが下半身にタオルだけ巻いて髪濡らしたまま庭先に居る私を呼んだのだ。
「えっ?ちょっと!何て格好で!アハハ、すみません」
私が夫婦に向かって頭を下げてるので「誰?」って。
「言ったでしょ?お隣に越してきた中岸さんよ」
「あっ!すみません、こんな格好で」
息子だと紹介するべきか迷った挙げ句、ここはすぐ退散して日を改めようと結論付けた。
「じゃ、どうも〜」と一颯くんと共に中に入った。
「あれ、マズかった?」
「パンツって用意してから入らなかったの?」
「ん〜お隣さんって若そうな夫婦だね?」
「そうなのよ、私も最初びっくりしちゃった」
「じゃ、余計に俺の存在アピールしとかないと」
「え?何で?」
「お互い不倫に走らないように」
「え、何言ってるの?」
「結婚してても相手が十和子さんに恋しちゃうかも知れないし、息子であっても俺が十和子さんの周りに居て色んなのから守ってあげるからね」
「凄いね、一颯くんの脳内って」
「有り得なくはないでしょ?あーあ、最初に会ったのが俺と一緒に居る時だったら良かったのに……そしたら俺と夫婦だって思ったかな?」