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狂愛の巣窟
第6章 【禁忌を侵す者たちは…】





私の態度にすぐ気付いて謝るくせに。
何も答えずに溜息だけついて洗面所へ行った。
すぐ追いかけてきたけどピシャリとドアを閉めたのでドア越しに小さく「行ってきます」とだけ聴こえてきた。




たまには反省してもらわないと。
いつまでも変わらぬ愛…なんてものはないのだから。
なんて、生理前はこうなっちゃうよねぇ。
イラッとするのも大人気ないとは思うんだけど享さん以外だとこうなってしまう。




そして、シャワー中からずっと鳴ってるインターホン。
こんな時間に誰だろう?
多分配達でもないし……でも結構しつこいな。
慌てて身体を拭いて髪を下ろしホカホカしたまま玄関を開けた。




「はい……」




シャワー浴びたてで薄着な私は無防備ですか?
急いで出たのはモニターに映ってた人物に心が踊ったから。
やっと来た……遅いくらい。




「急に来てすまない、今…大丈夫か?」




そう遠慮がちに言いながらも目線は胸や脚に落ちていく。
「どうぞ」と招き入れ鍵を閉めた。
スリッパを2足分出して案内する。
此処に来られたのは初めてじゃない。
もう久しくはなるけど再婚した当初はよく遊びに来てくれていた。




ソファーに脱いだ服とかがまだ片付けてなかったので慌てて退かす。




「今お茶淹れますね」とキッチンへ行こうとしたら手首を掴まれる。




「シャワー浴びてたのかね?」




「はい……」




「嗅がせておくれ」




ソファーに座り、そう言われるので掴まれた手はそのまま引かれ前に立つ事に。
そして後ろからも肩を抱く手が触れてきたのです。
自然と身体が疼きます。
これを待っていたのですから。




忘れた訳ではありません。
他ので気持ちを紛らわせていましたがこの快楽をずっと覚えていました。




「さぁ、お茶なんかより十和子のマン汁が飲みたいんだ、脱ぎなさい」




この声も懐かしい……こちらに来るのでお洒落してくれたんですね。
スラックスも襟付きシャツも見た事ない姿です。
いつもはラフなTシャツにステテコのような格好ばかりでしたから。




後ろからも「早く触れたくて仕方なかった」とキスされて舌を絡ませ合う。
まだ足りない顔をしてその場で下着を脱ぎました。










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