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狂愛の巣窟
第9章 【狂愛の巣窟ー最終章Ⅰー】
拗ねながら耳元でボソッと言ってくるの。
「俺も朝一で十和子さん抱きたかった」
声抑えたつもりだったのにバレバレだね。
「親父にするより激しいキスで許してあげる」って悪戯っぽく笑う口元。
仕方なくコップを置いて冷蔵庫側に押し倒すと目を丸くして驚いてる。
今はダメ……なんて言うと思ってた?
拗ねるキミが可愛くてつい、愛してあげたくなっちゃう。
胸ぐら掴んで引き寄せた。
啄むキスから舌を割り入れて絡ませる。
首に手を回し角度を変えて激しい大人のキスを。
服の中に手を忍ばせて乳首勃たせたらどうなっちゃう?
ちょっと大胆過ぎたかな。
「んっ…」て声漏れちゃってるよ、可愛い。
トロン…としたところで、はい、おしまい。
サッと身を引いて何事もなかったかのように朝ご飯の準備に取り掛かる。
納得いかない感じだったけど享さんが出て来て、続きはなくなった。
「お、一颯起きてたのか」
「おはよう、あれ?親父今日休み?」
「おう、久しぶりにサウナ行くか?」
「やだよ、一人で行けって」
「何だよ、つれないな」
親子っぽい会話を横から聞いていて微笑ましい。
バスルーム空いたならシーツ先に洗っちゃおうかなと思い2階に上がった。
シーツを抱えて寝室から出たところにもう一颯くんは待ち構えていてそのまま入ってきた。
下には享さんが居ます。
簡単に壁ドン…なんてされちゃって。
ガード弱いな、私。
チラッとシーツに目を落としてから見つめ合う。
「シーツ汚しちゃうほどだったの?今朝は」
「いや……今日洗おうと決めてたから」
「コレ握りしめて声抑えてたんでしょ?」
悪い妄想だね。
認めたら認めたで嫉妬に狂うくせに。
わかりきった事をわざと吐き出させるのね。
お仕置きがしたいのかしら。
そっと下に落としたシーツ。
寄り添う身体に手を回して声のトーンを抑えたら。
「ううん、一颯くんが聴いてたら良いのになって期待してた……お仕置きしてくれる?30秒だけ」
堪えてたモノは崩してあげる。
制限を与える事で怒れなくするの。
その時間が勿体ないって気付けるでしょ。
「ダメ、1分だよ」とすぐ唇を重ねてきた。
服の中から胸を揉んで唾液を吸い合う。