この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
狂愛の巣窟
第9章 【狂愛の巣窟ー最終章Ⅰー】





「あ、仕事なら仕方ないよ」




「いや、今必死で交渉中で何とかなるように調整かけてるんだ、ごめんね?ちゃんと決まるまでは何とも言えなかったから」




「いいのいいの、無理だけはしないでね?」




「え、ヤダぁ!誕生日一緒に過ごせない男の人とか…」と横入り。
泣き真似しなくていいから有紗…!
ニコニコ笑いながら牽制をかける。
「そうだよね」って享さんも落ち込むから面倒くさい展開になるじゃない。




「はぁ、夫婦なんだから何とでも取り返しつくだろ、俺らが口出しする事じゃねぇよ、まぁ、せいぜい愛を深めに旅行でも何でも行っちゃってくださーい、ごちそうさま!」




まさかの一颯くんが一蹴してくれる結末。
バレないように懸命になってくれたんだね。
有紗もポカーンと口開いちゃってるよ、バカ。




そうなんだ、来週は出張入るかも…なんだね。
自ずと誕生日は旦那さんと…と思ってたから。
うーん、このままだと1日中一颯くんに襲われちゃいそう。
何とかせねば。




(絶対絶対俺と過ごしてね?親父と旅行行ったら生理だって言って)




後できたメール。
やっぱり怒ってる。
返事しないと催促スタンプ連打してくるから(了解)と送った直後に部屋に連れ込まれる。




「ちょっと…!享さん居るんだから…っ」




「わかってる」




全然わかってないよ、こんな強引なキス。
焦る舌先……噛んであげようか?
今朝キス教えたところでしょ。
甘噛みして中断させる。




「怒ってるならキスしないで」




「やだ……今すぐ俺だけの十和子になって」




急に呼び捨て。
真剣な顔して身動き取れなくする。
一颯くんの部屋に居たらおかしいって思うじゃない。
早く下に降りなきゃ。




「手、離して」




「無理、我慢出来ない」




抵抗…?しないけど困るな。
今度は優しく絡ませてくる。
離れたら耳を甘噛みし、そのまま首筋へと唇が這う。




「お兄〜ちゃん!あっ……」




突然開いた部屋の扉に2人ともビクッとして声も出なかった。
絶体絶命で言い訳すら出来ない諸事の最中だ。
「ごめんね〜」と静かに出て行こうとする有紗より早く、一颯くんを押し退けて私が出て行った。










/263ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ