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狂愛の巣窟
第9章 【狂愛の巣窟ー最終章Ⅰー】





「えっ!?あっ……ちょっと!享さん!?」




「ごめん、無理…!もう1回出させて?」




「あぁんっ……はんっ……バカ…っ」




大量に中で射精したくせにまだ出るの?
抜き取ってないまま更に次の射精が。
さすがにこれは垂れる。
激しくピストンされて声も抑えきれない。




結局、シーツは汚れて取り替えるハメに。
そして、誕生日の前日から名古屋への出張は本決まりになったそうだ。








「あーあ、お誕生日、夫婦揃って祝えないなんてママ可哀想」




「そんな事ないよ、今はテレビ電話だってあるんだし、出張先のホテルからかけてきてくれるよ」




「じゃあさ、私たちでうんと祝ってあげるね?」




「もう祝ってもらう歳でもないけど、ありがとう」




「絶対絶対その日何処にも行かないでね?浮気しちゃダメだよ?」




念押ししてくる有紗に一歩詰め寄る。
頬を包んでジッと見つめ返すのだ。
若干、目が泳いでいるような。




「可愛い可愛い有紗ちゃん、何か企んでいるのかな?」




「な、何が!?家族で祝おうって事だよ」




「私が夜出て行った事ある?何度も言うけど、私が愛してるのは享さんだけ」




「はぁ、言い切れるママが格好良いよね」




「そりゃ、どうも」




「じゃ、お兄ちゃんと私で誕生日パーティーしてあげるね」




「パーティー!?家族で団欒って事ね?OK、楽しみにしてる」




とは言うものの、一颯くん、何かしようもしてくれてたのかな。
一緒に過ごそうって言ってたけど有紗も居て大丈夫なのよね?
あぁ、でもそうなれば夜に…?
うーん、どうしたものか。
享さんからも連絡くるはずだし。
そういうスリル味わいたいって言い出し兼ねないな。




うん、やっぱり機嫌悪いよね。
有紗から聞いたんだろうな。
2人で過ごしたかったんだね。
何処かお店予約したりして恋人気分を満喫したかったとか?
楽しんでる有紗とは真逆の顔。




洗濯干し終えた後、エプロン姿の私を後ろからハグしてくるのはもう恒例化してる。
誰も居ない、唯一の2人だけの時間。
授業があるから限られた時間ではあるけど、機嫌直してもらう為には目一杯甘い時間を与えてあげるしか私には思いつかないな。










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