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狂愛の巣窟
第9章 【狂愛の巣窟ー最終章Ⅰー】





「抜きたくない、このまま出したい」




ダメ…?何が…?止める…?
どうやって…?
イキ続けているオマンコから抜ける…?
イかせてあげたい。
無理。
お口じゃなくて。




同時に腰を動かした。
キスで想いの丈を全てぶつける。
あぁ……中でどんどん熱くなってる。
イキそうなのね。
射精に向けての痙攣が伝わってきた。




「あっあっ……出るよ、十和子、良いの?」




動きの止まないピストンに絶頂の波が襲いかかる。




「やだ……抜きたくない……私も……享さんと一緒にイクっ」




抱き締め合って痙攣した。




ドクドクと中に注がれている。
胸に顔を沈めて肩で息してる享さんの髪を撫でた。




「ずっとこうしてたいね」と優しく笑うの。
ほんの少し……ほんの少しだけど、あなたの遺伝子を残してあげるのも悪くないかも知れないって思えたよ。
そう思えた人は有紗を生んでからは享さんだけ。
これって、私の中では大きな変化なんだよ。




変わっていくのが怖い中で、自然とそう思えるのは自分でも信じ難い。
失うのが更に怖くなる。
だから一歩引いちゃうの。
手に入れても手放そうとする。
傷付くのが怖いから。
傷付く事ばっかしてるのにね。




だからごめんね。
性に溺れているうちはピルはやめない。
愛しているからこそ、
あなたを失いたくないからこそ守らせて。




「ねぇ、ティッシュ届かないんだけど」




枕元に置いていたボックスティッシュ。
手を伸ばしても絶対届かない距離。
抜いたら垂れちゃってシーツ汚しちゃう。
出来れば汚したくない。




「持ち上げようか」




「え、ちょっと待って……あん…っ」




移動する時の振動で絶頂した直後の敏感なところ押し上げないで。
え……なに?大きくなってない?
嘘でしょ。





「大丈夫?もう少し移動するよ?」




「えっ……あっ……あん…ダメっ」




何でまだ固いの?
やっぱ一旦抜く?
ちょっと耐えれそうにない。




「あと少しで届きそう……十和子いける?」




寝そべり思いきり手を伸ばす。
あとちょっと……でも。
一緒に進んでた享さんの脚が体勢を変えてきた。
まさに正常位の格好だ。










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