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狂愛の巣窟
第1章 【入り乱れた関係に…】
判子持ってきたけど咄嗟にそう言っていた。
彼の胸ポケットに差してあったボールペンに触れようと手を伸ばす。
取ろうとした彼の手と重なっちゃって視線が合っちゃったの。
いつも照れて見せてくれなかった目が、思ってた以上に大きくて綺麗で、まるで時が止まったかのように見つめ合ってしまった。
ニコッと笑うと慌ててボールペンを差し出してくる。
免疫なさそうだけど意識してくれてるのは丸わかりね。
これ、自惚れていいのかな。
ゆっくりサインして伝票を返した。
するとどうでしょう。
受け取った荷物と一緒に走り書きした連絡先のメモも渡されました。
「何かありましたらこちらに連絡ください」
「はい、ありがとうございました」
ボソっと最後、
「プライベートです」と言って帰って行きました。
すかさずポケットにしまい、リビングに居る一颯くんに「宅急便だった」と言いながらキスをする私は一体何を企んでいるのでしょうね。
一颯くんは昼前には大学へ行きます。
それまでの短い時間ですが目一杯私を求めてくる。
家事さえままなりません。
「はぁー、このままずっと一緒に居たい」
「ちゃんと卒業はしてね?享さんより稼ぐんじゃなかった?」
「う、うん……そうなったら十和子さんの事奪っても良い?」
「ねぇ、私その時幾つだと思ってるの?周りに可愛い子いくらでも居るでしょ?」
「またそうやって俺を諦めさせようとする」
「だって……自信、ないのよ」
「ほら、こんなに大きくてハリがあって乳首もピンク色した胸でそれ言う?お尻だってちゃんと手入れしてるんでしょ?垂れてないもん」
そりゃ美に関しては歳より若く見られたくて昔から頑張ってるけど。
「ひゃっ!」
思わず変な声を出してしまったのは腰を触られたから。
「くびれもあるし、肌も白くてスベスベしてる……理想だよ」
「うん、ありがとう」
「また勃ってきちゃった」
「えっ……流石にもう、時間もないし」
グリグリと固くなった先端を腿に当ててくる。
「十和子さんのせいだよ、触れただけで反応しちゃうんだ」