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狂愛の巣窟
第2章 【主人の会社の方と…】
回りくどいけど粋な誘い方をする人なんだなって、もうそこで確信していたと思います。
本当は惹かれ合っていたのに私には結婚相手が居てもどかしい時期を過ごしていました。
それを脱却する時が来たのです。
逃してはならないチャンスだとも思いました。
だから2日後取りに来た時は箍が外れました。
丁度誰も家に居ない時間帯。
言葉もなく貪り食うようにお互いを求めてしまいました。
「あなたを困らせたくないのに…すみません、先輩の奥さんだとわかっていても止められない想いはどうすれば?」
「わからないです……私も、どうすれば良いのかわかりません!でも…来てくれて嬉しいです」
「時々こうして会ってくれる?会いたい……例え10分でも」
自宅でするのは気が引けるのでなるべく外で会うようになりました。
いつしか「十和子ちゃん」と呼ばれ擽ったかった。
最初のうちはよく会っていたけど頻繁に出ていると怪しまれてしまうので私から控えていました。
4ヶ月ぶり?に会ったのが昨日です。
その間何度かメッセージのやり取りをしていましたが享さんの独占欲も拍車が掛かってきたので一旦ストップしていた矢先のバーベキュー大会です。
そして今は再び彼の腕の中に居る。
「十和子ちゃんの匂い久しぶりだ……昨日がっつかなかった俺の事褒めて?」
「昨日はがっつける訳ないじゃないですか…」
「俺凄く我慢したんだけど?」
「我慢出来なくてメッセージしてきたんでしょう?」
「うっ、バレたか」
「でも、まんまと現れた私も必死に我慢したんですよ?」
「我慢、してくれたの?その割にはあっさりだったような…」
「あそこでバレたら、今の2人はナイんですよ?こうして逢瀬を重ねる事も出来なくなる…」
背中のファスナーを下ろされる。
スルリ…と脚元に落ちたワンピース。
一人掛けソファーに掛けてセクシーなランジェリー姿の私に見惚れてる。
「こんな綺麗な十和子ちゃん独占出来ないなんて耐えられないよ」
しゃがんで私の腿に頬擦りしながら唇をも這わせてくる。
ガータベルトを口で外してくるなんてやっぱり手慣れてる。
「良いよ、好きにして」