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狂愛の巣窟
第3章 【義理の父と兄に迫られて…】





「コレは…その、洗っておくよ」




「いえ、私が洗っておきます」




思わず取り返してしまいました。
その時にまだ膨らんでいる股関に気付いて「あ……」と目が合ってしまう。




お義兄さまは今、別居中で……でも妻子ある身。
離婚調停に入るとか。
待って、その状態でこんな事。




「十和子さん、ごめんね?さっき親父とシてたでしょ?見ちゃったんだ」




「あ………」




全身が熱くなる。
見られてた……イキ狂っているところ。
そんな……どうしよう。




「本当は料理手伝ってもらってる時も気が気じゃなかった……だからつい、キミの匂いを嗅いで…」




私を見る目がもう抑えきれない雄の目でした。




「こんな事、享が知ったらどうするかな」




「え……?」




「まさか、言うつもりはないよ……ただ、親父とシてた時、かなり感じてたみたいだから」




「そんな……」




「ありがとう、親父の相手してくれて」




そう言われてゾクッとしました。
どうリアクションするのが正解なのでしょう。
優しいはずの指先が私の頬に触れてくる。




「誰にも言わない、約束する……約束するけど……俺が先にキミをイかせたかったな」




「まさか……この為に私を……?」




有り得ない会話だって事は重々承知しています。
強く拒めないのはお義兄さまの甘い匂いからなのか、その瞳に見つめられて動けないからなのか。
はたまた、禁断の芽を摘んでしまったからなのか。




益々享さんと似てらっしゃいます。
私の愛する人の面影を存分に出されると躊躇う自分が居ました。
それこそ有り得ないのです。
いくら似ている兄弟だからといって許せるはずがない。




「そうだと言ったらキミは逃げて帰るかい?それともこのまま……此処で俺にイキ狂わされるか、キミが決めると良い」




「え……?あっ……キャッ…!」




正面から固くなったところを当ててきて親子だな…と思った。
ちゃんと割れ目に当たるよう腰を動かしてくる。




「親父のピストンは物足りなかったんじゃないのか?俺ならもっと満足させてあげれるよ」




さっきの優しいお義兄さまの面影はありません。
こちらが本当の姿でしょうか。
畳の上で押し倒されました。
大きな身体が覆い被さる。



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