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欲しいのは愛だけ
第12章 手にしたもの
一度帰宅して、着物から検査もしやすそうな部屋着に着替えてコートを羽織った。
航平さんが夜間対応している病院を調べて家を出た。
タクシーの中で、航平さんはずっと手を握り締めてくれていたけど、
何も言わなかった。
病院で、頬を叩かれて倒れてテーブルの脚に側頭部をぶつけたことを伝えると、
念の為にCTとMRIを撮って貰うことになった。
診断書も出して貰っていたようだった。
特に問題はなさそうだけれど、
念の為、1週間ほど様子を見つつ、
異変を感じたらすぐに再診をと言われた。
少しコブのようになるかもしれないですねとのことで、
とにかく安静にするようにとなり、ひとまず帰宅した。
帰宅してパジャマに着替えてベッドに横になった。
航平さんがママさんに報告してくれたので、
私は鎮痛剤を飲んでそのまま眠ってしまった。
朝、起きて着物を一先ず着物用のハンガーに掛けたり、
下着などを洗濯したりしてると、
「もう、起きてるのか?
もう少し寝てると良いよ」と、
航平さんがキッチンでコーヒーを飲みながら言った。
そして、
「ちょっと今日は急な出張になったから。
夕飯までには戻るよ?」と言って、
いつも使っている仕事用のブリーフケースにスーツ姿で出掛けてしまった。
私は少しぼんやりしながら、
メイちゃんの朝食を作り、
ふーちゃんのオムツを替えて、
昨夜のことを考えた。
私は…彼女に対して何かしたつもりはなかった。
元夫とも会うこともなかったし、
何の繋がりもない。
それなのに、あの憎しみに満ちた顔はなんだったんだろう?
それに、お子さんもまだ小さいだろうに、
なんで東京に戻って来て、
夜のお仕事をするの?
混乱してしまった。
おまけに、航平さん、
急な出張だなんて?
10時になったら、昨日、ご心配をお掛けしたお客様にお電話してみようかしら?
それと、ママさんにもご連絡をしようと思った。
航平さんが夜間対応している病院を調べて家を出た。
タクシーの中で、航平さんはずっと手を握り締めてくれていたけど、
何も言わなかった。
病院で、頬を叩かれて倒れてテーブルの脚に側頭部をぶつけたことを伝えると、
念の為にCTとMRIを撮って貰うことになった。
診断書も出して貰っていたようだった。
特に問題はなさそうだけれど、
念の為、1週間ほど様子を見つつ、
異変を感じたらすぐに再診をと言われた。
少しコブのようになるかもしれないですねとのことで、
とにかく安静にするようにとなり、ひとまず帰宅した。
帰宅してパジャマに着替えてベッドに横になった。
航平さんがママさんに報告してくれたので、
私は鎮痛剤を飲んでそのまま眠ってしまった。
朝、起きて着物を一先ず着物用のハンガーに掛けたり、
下着などを洗濯したりしてると、
「もう、起きてるのか?
もう少し寝てると良いよ」と、
航平さんがキッチンでコーヒーを飲みながら言った。
そして、
「ちょっと今日は急な出張になったから。
夕飯までには戻るよ?」と言って、
いつも使っている仕事用のブリーフケースにスーツ姿で出掛けてしまった。
私は少しぼんやりしながら、
メイちゃんの朝食を作り、
ふーちゃんのオムツを替えて、
昨夜のことを考えた。
私は…彼女に対して何かしたつもりはなかった。
元夫とも会うこともなかったし、
何の繋がりもない。
それなのに、あの憎しみに満ちた顔はなんだったんだろう?
それに、お子さんもまだ小さいだろうに、
なんで東京に戻って来て、
夜のお仕事をするの?
混乱してしまった。
おまけに、航平さん、
急な出張だなんて?
10時になったら、昨日、ご心配をお掛けしたお客様にお電話してみようかしら?
それと、ママさんにもご連絡をしようと思った。