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欲しいのは愛だけ
第12章 手にしたもの
1週間ほど様子をみるようにしていたので、
航平さんは遠慮するようにハグとキスだけしてくれてた。

体調も特に変わらずで、
コブも引いていったのでホッとしていた。

あの女性のことは話題にすることもなかった。
彼女は愛情ではなく、
自分の為に使えるお金が欲しいだけだったのだろうし、
自分のお腹を痛めた子供ですら、
その駆け引きに使った上、捨ててしまった。

いつか後悔することがあっても、
一番大切なはずのお子様から許されることも難しいだろう。


優子先輩はどうしているのかしら?

先輩も…裕福な生活が欲しかったのかしら?
好きだった人と…
メイちゃんの本当の父親と一緒になれて幸せではなかったのかしら?
どうして、メイちゃんのことを虐待していたの?


本当の父親の話をしなかったことには、
心から感謝をしていた。
これまでも、そしてこれからも、
メイちゃんの父親は航平さんだけ。

私は、継母だけど、
気持ちの上ではメイちゃんを産んだようにすら感じていた。

思い遣り深く優しい子に育ってくれている。
そして、周りからも私達は良く似ていると言われている。

航平さんのお義母様は、
「航平さんより余程、さつきさんに似ているわね?
性格も話し方も、外見すら似ているわ」と笑いながら言ってくれるほどだった。


幼い弟に対する遠慮みたいなものを感じることもあるけど、
そんなことを感じさせなくなるように、
接していきたいと考えていた。




朝食の用意をしながら、起きてきた航平さんにそっと告げた。

「おはようございます。
航平さん、あのね…」

「メイ、おはよう。
ん?
どうした?
頭、痛いのか?」

「ううん。
違うの」

「熱があるの?
なんか、顔が紅いよ?」

そう言って額と額を合わせて、
目を覗き込むようにするので、
私は益々、顔を赤らめてしまう。


「えっと…。
今日ね、排卵日なの」と言うと、
航平さんは一瞬固まった後、
強く抱き締めてキスをすると、

「よし。
今日は土曜日だよな?
子供達を広尾か横浜に預けて、
どこか2人で泊まりに行こう。
それで、ずっとメイのことを抱くからね?」と言って、
顔中にキスをして、

「メイ、可愛い。
顔が真っ赤だよ?」と笑った。

そして、本当に両家の母親に電話をして、
子供達の荷物を詰め込んで、
車で横浜に向かうことになった。
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