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欲しいのは愛だけ
第14章 手に入れた愛
お正月には恒例となった家族写真を写真館で撮った。
それぞれの実家でも撮るので、
大騒ぎだった。

航平さんの実家はお着物で、
私の実家は洋装でというのが定番になりつつあった。


平凡だけど穏やかな毎日を積み重ねていく喜びを感じながら、
少しずつ子供達も大きくなり、
はーちゃんが幼稚園に入る頃になると、
ワンパクな男の子2人が家の中を走り回るし、
メイちゃんの勉強やピアノの邪魔をするようになったりして、
なんだか家が手狭に感じられるようになっていった。

それで、航平さんの書斎や事務所スペースは外にということになって、
またリフォームをした。


元々、私が住んでいたエリアを、
夫婦の寝室、ピアノの練習室、客室、
航平さんと私の書斎にして、
後から買い足したエリアに子供達の部屋を使った。
そして、元々のリビングダイニングを繋げた南側に、
広々としたダイニングとリビングを作ってグランドピアノを置いた。

ふーちゃんとはーちゃんの部屋は、
ひとまず大きな一部屋にしておいて、
もう少し大きくなったら区切ることにした。

とは言え、甘えん坊のふーちゃんとはーちゃんは、
いまだに時々、私達の寝室に来て、
ベッドに潜り込んでくるし、
そんな時は、
「メイちゃんもいらっしゃい」と言って、
5人で寝ることもあった。

たいてい寝相の悪いはーちゃんはベッドから落ちてしまうので、
部屋に置いてあるカウチベッドをベッド横に移動させて、
1人で寝てることもあった。


子供達が来ない夜は、
内鍵を締めてしまって航平さんと愛し合った。

こっちエリアのバスルームと隣接して主寝室を作ったので、
バスルームで愛し合うこともあった。



航平さんはいつでも私には飛び切り甘くて優しくしてくれる。
私も…。



2人とも最初の結婚はうまくいかなかったけど、
本当に思い遣れる相手に巡り合えたことを幸せに思っていた。


子供達も、お互いの実家の家族達も、
本当に尊重し合って、
いつ会ってもリラックスして過ごすことが出来た。



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