この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
欲しいのは愛だけ
第3章 初めてのデート
「それで、合気道の達人なの?
いや、合気道は他人のこと、殴ったりはしないのか。
痛くないけど、もう少し話、聞いて欲しいから、
ちょっと静かにして?」と言って、
背中をゆっくり撫でる。
「でさ、
その再婚したいって相手が、
結婚前から優子と付き合ってたらしいって、
共通の友人から聞かされて、
ハッタリかましてヤツに訊いたらさ。
そうだって言われて、
子供の父親も自分だって言われたよ。
いや、驚いたのなんのって…」
「えっ?」
「俺も浮気したけど、
それより前に浮気されてたんだよ。
間抜けな話だろ?
それで、きちんと話をしたくて横浜まで会いに行ったんだ。
家に行っても入れてくれないし、
FacebookでOG会のこと、見たから、
そこでなら会えるかなって。
まあ、話も出来なかった。
逆ギレされてね?」
なんて言って良いのかも判らない。
でも…
浮気されて離婚した私としたら、
「男だから溜まるし、だから浮気した」っていう話を、
ごもっともとは思えなかった。
優子先輩のことも、
理解出来なかった。
だったら最初から、
その付き合ってる人と結婚すれば良かったのに。
「私、浮気する人、
信じられないから…。
だって、また、浮気されて、
簡単に捨てられちゃう…。
そんなの辛くて耐えられない…」
震えながら泣いてしまう。
「そんなに、元の旦那さんのこと、
好きだったんだ…」と言われて、
「えっ?」と言ってしまう。
そうだっけ?
私、きっと、自分のことが好きだったんだ。
だって、もう、顔とか思い出さない。
でも、捨てられちゃった自分が可哀想って思ってたんだ。
赤ちゃん出来たの。
あなたなんて、愛されてなくて赤ちゃん出来なかったんでしょ?
お気の毒に。
あの赤坂のヒトからそんな顔で見られたような気がして、
それが辛かったんだ。
何より、ほぼセックスレスだったのは、
愛されてなかったんだと思って、
自分が魅力のない欠陥品みたいに思えて、
それが耐えられなかったんだ。
「優子に捨てられたのは、僕の方。
情けない話だよね?
浮気だって…
親ぐらい歳上のおばさんに、
良いようにヤラレタって話だしさ。
本当に馬鹿だよな?」と言って嗤った。
いや、合気道は他人のこと、殴ったりはしないのか。
痛くないけど、もう少し話、聞いて欲しいから、
ちょっと静かにして?」と言って、
背中をゆっくり撫でる。
「でさ、
その再婚したいって相手が、
結婚前から優子と付き合ってたらしいって、
共通の友人から聞かされて、
ハッタリかましてヤツに訊いたらさ。
そうだって言われて、
子供の父親も自分だって言われたよ。
いや、驚いたのなんのって…」
「えっ?」
「俺も浮気したけど、
それより前に浮気されてたんだよ。
間抜けな話だろ?
それで、きちんと話をしたくて横浜まで会いに行ったんだ。
家に行っても入れてくれないし、
FacebookでOG会のこと、見たから、
そこでなら会えるかなって。
まあ、話も出来なかった。
逆ギレされてね?」
なんて言って良いのかも判らない。
でも…
浮気されて離婚した私としたら、
「男だから溜まるし、だから浮気した」っていう話を、
ごもっともとは思えなかった。
優子先輩のことも、
理解出来なかった。
だったら最初から、
その付き合ってる人と結婚すれば良かったのに。
「私、浮気する人、
信じられないから…。
だって、また、浮気されて、
簡単に捨てられちゃう…。
そんなの辛くて耐えられない…」
震えながら泣いてしまう。
「そんなに、元の旦那さんのこと、
好きだったんだ…」と言われて、
「えっ?」と言ってしまう。
そうだっけ?
私、きっと、自分のことが好きだったんだ。
だって、もう、顔とか思い出さない。
でも、捨てられちゃった自分が可哀想って思ってたんだ。
赤ちゃん出来たの。
あなたなんて、愛されてなくて赤ちゃん出来なかったんでしょ?
お気の毒に。
あの赤坂のヒトからそんな顔で見られたような気がして、
それが辛かったんだ。
何より、ほぼセックスレスだったのは、
愛されてなかったんだと思って、
自分が魅力のない欠陥品みたいに思えて、
それが耐えられなかったんだ。
「優子に捨てられたのは、僕の方。
情けない話だよね?
浮気だって…
親ぐらい歳上のおばさんに、
良いようにヤラレタって話だしさ。
本当に馬鹿だよな?」と言って嗤った。